ネイルで手元が美しくなり、気分が明るくなった経験はありませんか?
近年、高齢者施設などでもネイルサービスが注目されており、「福祉ネイル」への関心が高まっています。
一方で、「福祉ネイルに興味があるけれど、資格なしでもできるの?」「普通のネイリストと何が違うの?」と、具体的な働き方について疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、福祉ネイルは資格なしでも活動できるのか、という疑問にお答えします。
さらに、通常のネイルサロンとの違い、仕事内容、資格を取得する場合の費用、そして福祉ネイリストとしての働き方(なり方)まで詳しく解説します。
福祉ネイリストという働き方に関心がある方は、ぜひ参考にしてください。
福祉ネイルとは
福祉ネイルとは、高齢者や障害がある方向けのネイルサービスです。
高齢や障害などを理由に、ネイルサロンまで足を運ぶのが難しい方は少なくありません。
そこで、ネイリストが介護施設や利用者の自宅に訪問しネイルを施します。
年齢を重ねても外見に気を遣う女性は多いため、指先が美しくなることで気持ちが前向きになる傾向にあります。
高齢者や障害者の方の指先を美しくすることで、日常生活にメリハリと潤いを与えられるのが福祉ネイルです。
ネイルに関わる仕事7選!それぞれの仕事内容とおすすめ資格を紹介
出張ネイリストってどんな働き方?平均収入やメリット・デメリットを解説
福祉ネイルと通常のネイルサロンの違い
福祉ネイルと通常のネイルサロンの違いを、4つの項目に分けて解説します。
- 対象者
- 施術場所
- 施術時間
- 施術内容
それぞれの違いについて確認してみましょう。
施術の対象者
| 福祉ネイル | 高齢者、障害がある方 |
| 通常のネイルサロン | ネイルサロンに来店した方 |
福祉ネイルの主な対象者は、高齢者や障害がある方です。
自分自身でネイルサロンに足を運べない方を対象としています。
たとえ同行者がいても、病気によっては店舗での施術が難しいケースも少なくありません。
通常のネイルサロンは、店舗に来店した方はすべて施術対象者です。
サロンワークとは?ネイリストの業務内容と意識すべき大切なこと
施術場所
| 福祉ネイル | 介護施設、利用者の自宅 |
| 通常のネイルサロン | 店舗 |
通常のネイルサロンは原則として店舗で施術を行います。
一方の福祉ネイルは、デイサービスや老人ホームなどの介護施設が主な施術場所です。
場合によっては利用者の自宅まで出張するケースもあります。
施術時間
| 福祉ネイル | 10~20分 |
| 通常のネイルサロン | 1~2時間 |
通常のネイルサロンは多彩なメニューからお客様の要望にあわせて施術を行うため、施術時間は1~2時間が平均的です。
一方で、福祉ネイルは利用者の体力を考慮し、10~20分に留めるケースが多いようです。
施術内容
| 福祉ネイル | ネイルケア、ハンドマッサージ |
| 通常のネイルサロン | マニキュア、ジェルネイル |
通常のネイルサロンでは、マニキュアやジェルネイルがなどを用い、爪を綺麗にすることが主な目的です。
一方の福祉ネイルでは、ネイルケアやハンドマッサージを中心に行います。
要望があった場合はマニキュアを施すこともありますが、時間がかかるジェルネイルを用いた施術は稀でしょう。
ネイリストになるには?1分で分かるネイリストになるための準備【まとめ】
福祉ネイルの魅力
福祉ネイルの魅力は、仕事を通じて社会貢献できることです。
少子高齢化の進む日本社会において、高齢者を美容の領域から支えられます。
自宅にこもりがちな高齢者にネイルを施したところ、以前よりも身だしなみに気を遣うようになったり、笑顔が見れるようになったりした例もあります。
指先が美しくなったことで気分が明るくなるだけでなく、ネイリストとの会話を楽しみにしている方も少なくありません。
福祉ネイリストのやりがいは、利用者の笑顔を見られたり「ありがとう」の言葉をもらえることです。
福祉ネイルの注意点
福祉ネイルを施すうえで注意したいのは、事前に利用者の健康状態を把握して、無理のない施術を行うことです。
認知症や障害のある方は、突然大きな声を出したり椅子から立ち上がったりする可能性があります。
利用者の行動をある程度予測しておかないと、思わぬケガにつながる可能性もあります。
事前に利用者の家族や介護施設の担当者にヒアリングを行い、健康状態や注意点を把握しておきましょう。
また、利用者に対してどのくらいの時間で終わるのかを伝えておくとよいでしょう。
福祉ネイルにネイリスト資格は必要?
福祉ネイルの活動に、ネイリスト資格は必須ではありません。しかし、ネイルの知識・技術はもちろん、高齢者や障害者の方への深い理解が求められます。
結論:資格なしでも福祉ネイリストとして活動は可能
ネイリストには美容師のような国家資格はなく、「福祉ネイリスト」という名称も資格がなければ名乗れないわけではありません。そのため、無資格でも福祉ネイリストとして活動することは可能です。
ただし、日本ネイリスト協会や日本保健福祉ネイリスト協会が主催する資格を取得していた方が、お客様への信頼感につながります。
また、福祉ネイリストとして必要な介護や衛生管理の技術を体系的に学ぶためにも、資格取得は有効な手段といえるでしょう。
「資格なし」でネイリストになる2つのリスク
ネイリスト資格なしで活動すること自体は違法ではありませんが、特に福祉の現場では2つの大きなリスクが伴います。
一つは「信頼性の担保が難しい」ことです。
施設や利用者のご家族は、大切な高齢者や障害者の方の身体に触れるサービスであるため、施術者が確かな知識を持っているかを重視します。資格は、その信頼を得るための客観的な証明になります。
もう一つは「介護・福祉面での知識不足」です。
高齢者の方の爪は非常にデリケートで、糖尿病などの持病によって小さな傷が大きなトラブルに繋がるケースもあります。
また、認知症の方への対応など、ネイル技術とは別の専門知識が求められる場面も多く、知識不足が思わぬ事故を招くリスクがあります。
資格なしで信頼を得るために必要なこと
資格なしでネイリストを始める場合でも、前述のリスクを補うために、ネイル技術以外の知識習得が不可欠です。
まずは、高齢者の皮膚や爪の特性、衛生管理、感染症予防に関する正しい知識を学ぶ必要があります。また、認知症の基礎知識や、高齢者・障害者の方とのコミュニケーション方法(傾聴スキルなど)も重要です。
これらはネイルスクールや介護関連の書籍、セミナーなどで学ぶことができます。
資格の有無に関わらず、利用者に安全なサービスを提供できるという自信と根拠を持つことが、福祉ネイリストとしての第一歩となります。
ネイリストが持ってるといい資格5選!取得方法と学習方法を解説
【2023年最新】ネイル資格が取れる!安い通信講座おすすめ3選
福祉ネイリストが取得すべき資格は?
ここからは、福祉ネイリストが取得すべき資格を紹介します。
取得が推奨される一般的なネイル資格(JNEC/JNA)
まず、取得すべき資格はネイリスト技能検定やジェルネイル検定です。
福祉ネイリストとしての専門資格もありますが、一般的な認知度はJNECネイリスト技能検定やJNAジェルネイル技能検定の方が高いといえます。
これらの資格は、ネイリストとしての確かな基礎技術と知識を証明するものです。
これからネイルの勉強を始めるのであれば、まずは利用者や施設側に安心感を与えるためにも、上記2種類の資格取得を目指すとよいでしょう。
専門資格「福祉ネイリスト認定制度」とは
福祉ネイリスト向きの専門資格として、「福祉ネイリスト認定制度」があります。
講義と実技講習を受講後、実技試験と実地研修を経て資格を取得できます。
この資格を取得するための費用は、一般(ネイル未経験者)の場合で「講習費:88,000円、登録料3,000円、材料費別途」が目安です。
もしJNECネイリスト技能検定2級以上を取得している場合は、一部講習が免除され「講習費44,000円、登録料3,000円、材料費別途」となります。
資格取得後は、日本保健福祉ネイリスト協会に所属し活動することが一般的で、その場合、年会費として3,000円が必要です。
福祉ネイリストは稼げる?働き方と収入
福祉ネイリストに関心はあっても、スケジュールや給与に不安を感じていませんか?
ここでは、福祉ネイリストの働き方について具体的に解説します。
一般的な働き方と1日のスケジュール
福祉ネイリストは正社員ではなく、施設や事業者からの業務委託を受ける働き方が一般的です。
日本保健福祉ネイリスト協会などの団体に所属すると、仕事を紹介してもらえる場合もあります。
福祉ネイリストの仕事時間はある程度自分で調整できるため、家事や育児との両立も可能です。
本業として長時間働くことも可能ですが「週に2日のみ」「午後のみ」などの柔軟な働き方ができるため、副業に福祉ネイリストを選ぶ方も少なくありません。
ネイリストの給料は低い?平均年収はいくら?ネイリストの収入と働き方を調査!
給与と待遇
福祉ネイリストの報酬は1人につき1,000~3,000円程度が目安です。
通常のネイルサロンと比較すると低めの印象ですが、1人に必要な施術時間は20分程度と短いため、数名担当すると日給1~3万円になるケースもあります。
福祉ネイリストは業務時間が人それぞれ異なるため、平均月収を出すのは難しいですが、1つの目安として10万円前後を考えておきましょう。
複数の施設から仕事を受注できると、副業でも月収10万円以上の収入が見込めます。
「ハンドマッサージをセットにする」「爪トラブルの相談も受け付ける」などの付加価値をつけることで単価アップも可能なため、高収入を狙う方はぜひ工夫してみましょう。
福祉ネイルとネイルボランティアの違い
福祉ネイルとネイルボランティアの大きな違いは、サービスが有償か無償かです。
福祉ネイルが職業として有償で行うのに対し、ネイルボランティアは介護施設などでネイル施術を無償で行う活動を指します。
ネイルボランティアは、NPO団体やボランティア団体で募集をしています。 興味がある方はインターネットで「ネイル ボランティア」などのワードで検索し情報を入手しましょう。
ただし、現地までの交通費やネイル道具代はすべて自己負担となるため注意してください。
福祉ネイルに関するよくある質問
福祉ネイルに関するよくある質問に回答します。
福祉ネイルはどんなデザインが人気?
福祉ネイルは、マニキュアを塗るだけのシンプルなデザインが人気です。
ネイルケアやハンドメッセージが主な施術内容となりますが、要望があった場合はマニキュアを塗ることもあります。
時間がかかるジェルネイルを施術するケースは稀で、安全性の観点からストーンなどの派手な装飾を行うこともほとんどありません。
福祉ネイリストの年会費はいくらですか?
福祉ネイリストの専門資格を取得し、日本保健福祉ネイリスト協会に所属する場合、年会費は3,000円です。
福祉ネイリストの平均月収はいくら?
福祉ネイリストの平均月収は10万円前後です。
福祉ネイリストは、施設や事業者からの業務委託として働くケースが多く、業務時間は人それぞれ異なります。
よって平均月収は出しにくいものの、1つの目安として10万円前後を目安に考えておきましょう。
複数の施設から仕事を安定して受注できると、副業でも月収10万以上稼ぐことが可能です。
ネイリストの給料は低い?平均年収はいくら?ネイリストの収入と働き方を調査!
絵が下手でもネイリストになれる?ネイルアートのコツと3つの対処法
ネイリストは資格なしや未経験でもなれる!就職や開業のために必要な資格と取得のメリット・デメリットを紹介
ネイリストとして多様な働き方を目指すならネイルスクール!
福祉ネイリストを目指す場合、ネイルに関する確かな知識・技術は必要不可欠です。
多くのネイルスクールでは、知識ゼロの状態でもネイルの基礎をしっかりと学べます。
少人数制&フリータイム制を採用していているネイルスクールを選択すると、本業や育児が忙しい方でも通いやすいでしょう。
あなたもネイルスクールでネイルに関する知識・技術を学び、福祉ネイリストを目指してみませんか。
東京の安いネイルスクール3選!スクール選びに役立つ5つのポイント
趣味ネイルを上達させたい人必見!ネイルスクールのメリットや選び方・おすすめのスクールを紹介

ネイルスクール シンシア
ネイルスクール トリシア
ヒューマンアカデミー ネイルスクール