ネイリスト資格

ネイリストは国家資格?今すぐ取得すべきネイル資格と試験内容

資格取得を目指す女性

美容師になるためには、国家資格である美容師免許の取得が必須です。

ネイリストにも美容師のような国家資格は存在するのでしょうか。

この記事では、ネイリストは国家資格なのか、また取得すべきネイル資格と試験内容を解説します。

 

ネイリストは国家資格ではない

資格試験のイメージ

結論からいうと、ネイリストは国家資格ではありません

同じ美容系の職業では、美容師になるためには「美容師免許」を、理容師になるためには「理容師免許」の取得が必須です。

一方でネイリストには国家資格がないため、無資格でもプロネイリストとして働けます。

ネイル関連の資格は数多くありますが、すべてが民間資格となっています。

ネイリスト検定とは?ネイル資格の種類と合格率・試験内容を難易度別に解説!

ネイリストが国家資格になる可能性はある?

悩む女性

ネイリストが国家資格になるかは不明ですが、今後その可能性は十分にあります

その理由は、海外ではネイリストを国家資格に設定している国が存在するためです。

中でもアメリカや韓国などのネイル資格はよく知られています。

2つ目の理由は、JNECネイリスト技能検定を実施する日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)が、2012年に内閣総理大臣から公益財団法人として認められたことです。

これはネイル資格の専門性や社会的価値が認められた結果といえます。

将来的にネイル資格がさらに注目され、国家資格になる可能性はゼロではありません。

 

ネイリストが国家資格になる前にやるべきこと

資格試験のイメージ

ネイリストが国家資格になったら、無資格のネイリストは働けなくなる可能性があります。

また、ネイリストが社会的に権威のある資格となることで、ネイリストを志す人口は今よりも増えると予想されます。

結果的に無資格のネイリストの働き口がなくなったり、資格を持っていても就職・開業のハードルが上がる可能性が否定できません。

ネイリストが国家資格になる前に、JNECネイリスト技能検定試験やJNAジェルネイル技能検定試験などの資格を取得しておくことが望ましいでしょう。

ただし、ネイリストが国家資格になった際は、既存資格がどのように取り扱われるかは不明です。

既存資格がスライドされたり、既存資格保持者には国家試験の一部科目が免除されたりする可能性は十分にあります。

もしネイリストが国家資格になっても、既存資格を取得しておいて損はありません。

ネイリスト資格は独学でも取れる?独学のメリットやデメリット・かかる費用や道具を解説

ネイル資格を所持するメリット・デメリット

ネイリストを目指す女性

ネイリストは無資格でも働けますが、それでも多くネイリストがネイル資格を保有しています。

ネイル資格を保有することには多くのメリットがあるためです。

ネイル資格を所有するメリット・デメリットをそれぞれ解説します。

 

ネイル資格のメリット

ネイル資格を保有する主なメリットは以下の通りです。

  • 正しい知識・技術を持つ証となる
  • サロン就職に有利
  • お客様からの信頼を得やすい
  • 資格手当がもらえる可能性がある

ネイル資格を保有していると、ネイリストに必要な正しい知識・技術を持つ証となります。

ネイル資格保有者は即戦力になる人材です。

また、イル資格は就職活動の際に履歴書に記入できるため、採用される可能性が高まるでしょう。

ネイルサロンによっては、採用にあたってネイル資格保有を必須条件としているケースもあります。

ネイル資格を保有しているとお客様からの信頼も得やすいため、指名が増えたり独立開業に有利になったりするでしょう。

ネイルサロンによっては資格手当がつくこともあるため、収入アップも夢ではありません。

 

ネイル資格のデメリット

ネイル資格を保有する主なデメリットは以下の通りです。

  • まとまった学習時間が必要
  • ネイルスクールや通信講座の費用がかかる

ネイル資格を保有するデメリットはほとんどありませんが、資格取得までに時間や費用がかかる点はデメリットといえます。

ネイリストは資格なしや未経験でもなれる!就職や開業のために必要な資格と取得のメリット・デメリットを紹介

ネイル資格(ネイリスト技能検定)の種類

マニキュア

ネイル資格の中でも特に知名度があるのは、「JNECネイリスト技能検定試験」と「JNAジェルネイル技能検定試験」の2つです。

それぞれの資格について解説していきます。

 

JNECネイリスト技能検定試験

JNECネイリスト技能検定試験(ネイル検定)は、日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)が主催するネイル資格です。

ネイルに関する正しい技術・知識の向上を目的とした検定試験で、約960,000名の受験者実績があります(2023年7月時点)。

ネイル検定は1級を最高とし、1級・2級・3級の段階に分かれています。

飛び級はできないため、3級から順番に受験していきましょう。

プロネイリストの基準は2級以上といわれており、2級もしくは3級の保有を採用条件としているネイルサロンが目立ちます。

 

JNAジェルネイル技能検定試験

JNAジェルネイル技能検定試験(ジェルネイル検定)は、NPO法人 日本ネイリスト協会(JNA)が主催するネイル資格です。

健全なジェルネイルの普及を目的に実施している検定試験で、上級・中級・初級の3段階に分かれています。

プロネイリストに求められる基準は中級以上です。

ネイル業界の主流はジェルネイルとなっているため、プロネイリストを目指すならジェルネイルの知識・技術は必須となります。

自宅ネイルサロンは資格なしでも大丈夫?開業までの5ステップ

ネイリスト技能検定の試験内容

資格取得のイメージ

ネイル資格の中でも最も重視されるのは、JNECネイリスト技能検定試験(ネイル検定)です。

ネイル検定の試験内容や採点基準などについて解説していきます。

 

試験内容

ネイル検定は、各級共通で「実技試験」と「筆記試験」が行われます。

実技試験の内容は以下の通りです。

試験内容 時間配分
3級
  • ネイルケア
  • カラーリング
  • ネイルアート
65分間
2級 【前半】
ネイルケア
【後半】

  • チップ&ラップ
  • カラーリング
  • ネイルアート
前半:30分間
後半:55分間
1級
  • ネイルイクステンション(スカルプチュアネイル、チップ&オーバーレイ)
  • ネイルアート(ミックスメディアアート)
150分間

実技試験の前に10分間の事前審査が行われ、「テーブルセッティング&消毒管理」「モデルの爪またはモデルハンドの状態」などをチェックされます。

参考:技能検定試験 受験案内

 

採点基準

実技試験は38点以上(50点満点)、筆記試験は80点以上(100点満点)で合格です

実技試験は5点(良い)〜1点(悪い)の5点満点減点法で行われます。

失格対象項目に該当しないことも条件となるため、事前にしっかりと確認しておきましょう。

 

受験料

ネイル検定の受験料は以下の通りです。

  • 1級:12,500円(税込)
  • 2級:9,800円(税込)
  • 3級:6,800円(税込)

参考:技能検定試験 概要

 

検定試験スケジュール

ネイル検定の検定試験スケジュールは以下の通りです。

  • 2級・3級:春期(4月)、夏期(7月)、秋期(10月)、冬期(1月)
  • 1級:春期(4月)、秋期(10月)

2級・3級は年4回行われますが、1級のみは年2回の実施となっています。

 

ジェルネイル検定の試験内容

ジェルネイルを施した爪

JNECネイリスト技能検定試験と並んで有名なのが、JNAジェルネイル技能検定試験(ジェルネイル検定)です。

続いては、ジェルネイル検定の試験内容や採点基準などについて解説していきます。

 

試験内容

初級・中級は「実技試験」と「筆記試験」が行われ、上級は「実技試験」のみの実施となります。

実技試験の内容は以下の通りです。

試験内容 時間配分
初級 【第1次課題】
両手10本→ネイルケア
【第2課題】

  • 左手5本→ポリッシュカラーリング(赤)
  • 右手5本→ジェルカラーリング(赤)
  • 右手中指→ジェルアート
第1次課題:35分間
インターバル:10分間
第2課題:60分間
中級 【第1次課題】

  • 左手5本→ネイルケア・カラーリング

【第2次課題】

  • 左手5本→ジェルフレンチカラーリング
  • 右手5本→ジェルグラデーション(中指以外)、ジェルイクステンション(中指)
第1次課題:30分間
インターバル:15分間
第2課題:85分間
上級 指定された5本の指にイクステンションを施す 85分間

実技試験の前に10~15分間の事前審査が行われ、「テーブルセッティング&消毒管理」「モデルの爪・トレーニングハンドの状態」をチェックされます。

参考:第29回JNAジェルネイル技能検定試験

 

採点基準

各級の合格基準は以下の通りです。

  • 初級:筆記試験・実技試験ともに100点満点のうち80点以上で合格
  • 中級:筆記試験は100点満点のうち80点以上、実技試験は100点満点のうち70点以上で合格
  • 上級:実技試験は100点満点のうち70点以上で合格

参考:第29回JNAジェルネイル技能検定試験

各級の採点基準については、上記リンクから詳細をご確認ください。

 

受験料

ジェルネイル検定の受験料は以下の通りです。

  • 初級:9,900円(税込)
  • 中級:13,200円(税込)
  • 上級:16,500円(税込)

参考:JNAジェルネイル技能検定試験

 

検定試験スケジュール

ジェルネイル検定は、年に2回(6月、12月)に実施されます。

試験申込期間は、開催日の3~4ヶ月前となっているため注意しましょう。

 

ネイル資格取得におすすめのスクール3選

ネイル講師の女性

ネイル資格取得におすすめのネイルスクールは以下の3校です。

  • ネイルスクールシンシア
  • フェリスネイルスクール
  • 黒崎えり子ネイルスクール

それぞれ特徴を見ていきましょう◎

 

ネイルスクールシンシア

Cin-Cia Nail Academyのホームページ

ネイルスクールシンシアは、JR代々木駅から徒歩約1分の場所にあるネイルスクールです。

ネイルスクールシンシアでは独立開業に力を入れており、特に集客方法についてのセミナーが充実しています。

初心者から独立開業を目指す方は、ぜひ候補の1つに入れてほしいネイルスクールです。

もちろん就職サポートも行っており、就職率は安心の100%となります。

少人数制&フリータイム制を採用していて、仕事や育児と両立しやすい点も魅力です。

検定合格保証制度もあり、合格するまで無料レッスンを受けられます

所在地 東京都渋谷区代々木1‐57‐2-904
アクセス 代々木駅徒歩1分、新宿駅徒歩4分
営業時間 10:00~17:30
休校日 年末年始
土日開講
JNA認定 ○(JNA本部認定校)

 

>>ネイルスクールシンシアの詳細ページはこちら

 

フェリスネイルスクール

フェリスネイルスクールのホームページ

フェリスネイルスクールは、サロンワーク実践型の授業が充実しているネイルスクールです。

東京(新宿校)と大阪(心斎橋校)の2校があり、新宿校はJR新宿駅から徒歩約5分とアクセス良好です。

フェリスネイルスクールでは、試験官経験のある講師が合格の秘訣を指導してくれます。

合格保証制度もあり、検定試験は全国トップクラスの合格率を誇ります。

所在地 東京都新宿区西新宿7-4-4 武蔵ビル4階
アクセス 大江戸線『新宿西口駅』徒歩2分、新宿駅徒歩5分
営業時間 9:30~18:30
休校日 不定休
土日開講
JNA認定 ○(認定校)

 

黒崎えり子ネイルスクール

えり子ネイルスクールのホームページ

黒崎えり子ネイルスクールは、全国に6校舎を構えるネイルスクールです。

土日・朝・夜間も開講しているため、仕事や育児と両立しやすくなっています。

万全の検定合格サポートにより、ネイル資格はどこよりも高い合格率を叩き出しています。

難関のネイル検定1級の合格率は67%、ジェルネイル上級の合格率は驚きの100%です。

所在地 東京都新宿区歌舞伎町2-46-8 新宿日章ビル8F
アクセス 新宿駅徒歩4分
営業時間 10:30~22:00
休校日 不定休
土日開講
JNA認定 ○(JNA本部認定校)

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ネイリスト国家資格に関するよくある質問

よくある質問

ネイリスト国家資格に関する3つの質問に回答していきます。

 

ネイリストが国家資格ではないのはどうして?

ネイリストが国家資格ではない主な理由は、美容師やアイリストとは異なり、美容師法に当たらないためです。

マツエクやまつ毛パーマを施すアイリストは、かつては無資格でも施術できたことをご存じでしょうか。

しかし、多くの健康被害が報告され、中には入院するケースもあったそうです。

2008年に厚生労働省から通達があり、「アイリストの施術には美容師免許が必須である」と定めました。

今後ネイリストにおいても、アイリストと同じ流れを歩む可能性は否定できません。

 

ネイリストが国家資格になったら検定試験はどうなる?

無資格のネイリストは働き口がなくなる可能性があります。

既存資格保有者に対しては、既存資格のスライドや国家資格の一部科目が免除される可能性があります。

 

海外でネイリストとして働くには国家資格が必要?

海外でネイリストとして働く場合、国家資格が必要なケースもあります。

例えば、アメリカ・韓国・オーストラリアなどでネイリストとして働く場合、国家資格は必須です。

アメリカでは、州ごとに公式な資格ライセンスが定められています。

資格ライセンスがないと、サロン勤務はもちろん自宅サロン開業もNGです。

東京の安いネイルスクール3選!スクール選びに役立つ5つのポイント

ネイリストが国家資格になる前にネイルスクールで学ぼう

現時点でネイリストは国家資格ではありませんが、将来的に国家資格になる可能性はゼロではありません。

もしネイリストが国家資格になっても、既存資格のスライドや国家資格の一部科目が免除される可能性があります。

早めにネイル検定やジェルネイル検定を取得しておいて損はありません。

ネイル資格取得を検討している方は、ネイルスクールで学ぶのが最も効率的です。

自分に合うネイルスクールを見つけ、ネイル資格を取得してみませんか◎

 

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