ネイルサロンの開業を夢見る中で、失敗を恐れて行動に移せない人もいるのではないでしょうか?
ネイルサロンの廃業率はオープン後3年以内で約90%といわれていますが、失敗する原因を把握すれば成功率が上がり、長く愛されるサロンを営業し続けられます。
この記事では、ネイルサロン開業で失敗する7つの理由と成功のために必要なステップを解説します。
最後まで読めば、気を付けるべきポイントがわかり失敗を回避できます。
ネイルサロンの開業を検討している人は、ぜひ最後までご覧ください。
ネイルサロン開業に失敗する7つの理由

ネイルサロンを開業しても失敗してしまうのは、以下の7つの理由が考えられます。
- サロンコンセプトに一貫性がない
- 施術料金・単価が安すぎる
- 集客力が低い
- 技術力が劣っている
- アクセス環境が悪い
- ライバルが多く差別化できていない
- オープン当初から内装にお金をかけすぎている
それぞれ解説していきます。
サロンコンセプトに一貫性がない
顧客のターゲット層やネイルデザインのテイストなど、サロンコンセプトが不安定だと失敗に繋がりやすくなります。
たとえば、シンプルなネイルを求める30代女性がターゲットなのに、キャラクターアートやビビッドカラーを勧めてしまっては顧客のニーズを満たせない確率が高くなるでしょう。
また、途中で方向性を変更したり迷いがあったりすると、サロンの魅力も十分に伝わりません。
コンセプトに一貫性を持つことで顧客のリピートに繋がり、安定的な経営が目指せるでしょう。
施術料金・単価が安すぎる
施術料金が安いのは魅力的ですが、安すぎると顧客は不安になるものです。
「安いのはなにか理由があるのか」「技術力が不十分なのではないか」と感じてしまうでしょう。
極端な安売りは信頼性に欠けてしまい、サロンに対してよい印象与えません。
適正な価格設定をすることもプロの仕事です。
ネイリストとしてサロンをオープンしたのであれば、自分のスキルに自信を持ち相応の価格でサービスを提供しましょう。
集客目的で新規顧客を対象とした限定的なアプローチであれば問題ありませんが、安すぎる料金はサロンイメージにも悪影響を及ぼすでしょう。
集客力が低い
集客力が弱いと新規の顧客が来ないため、ネイルサロンの経営は難しくなるでしょう。
どんなビジネスにも集客は非常に重要です。
多くの人にいかに認知してもらえるかを考えながら集客方法を学びましょう。
SNSや予約サイト、ブログやHPなどさまざまな媒体を使いコンセプトやネイルのテイストなど、サロンの魅力をしっかりアピールしていく必要があります。
ネイリストの技術力が劣っている
ネイリストの技術力が低く、顧客の要望に沿った施術ができないと当然リピーターは増えません。
たとえば、見本として提示されたデザインからかけ離れたネイルに仕上げてしまった場合、悪い口コミが広がったりクレームに発展したりする可能性が考えられます。
また、ネイルのトレンドは移り変わりが激しい傾向にあります。
日ごろからトレンドにアンテナを張って習得したり、時にはセミナーを受講しスキルを磨いたり、常に技術力の向上を目指すべきでしょう。
アクセス環境が悪い
アクセス環境の悪さも、ネイルサロンの経営に悪影響を及ぼします。
市街から遠く離れた場所にあったり、駅からサロンまで徒歩30分かかったり、利便性の悪い環境に位置するとネイルサロンの候補から外されてしまいます。
通いにくい場所にあると足を運ぶことに抵抗を持つものです。
社会人なら駐車場を設ける、学生なら駅チカにサロンを構えるなど、ターゲットに合わせてアクセス環境を決める必要があります。
ライバルが多く差別化できていない
ネイルサロンは無資格でも開業できるため誰でも参入しやすく、ライバルが増えやすい業界といわれています。
そのため、差別化できていないと競合サロンに埋もれてしまい顧客が来ない可能性があります。
競合サロンと似通ったコンセプトや雰囲気だと自分のサロンの強みや魅力が伝わらず、結果的に選んでもらえないことになってしまうでしょう。
唯一無二のサービスを提供できなければ、ネイル業界で生き残っていくのは難しいといえます。
ネイルサロンを開業する際は事前に周囲のお店をリサーチし、自分のサロンにしかない強みや魅力を決めてから営業活動を開始しましょう。
オープン当初から内装にお金をかけすぎている
内装にお金をかけ過ぎると、後々の経営が苦しくなり廃業してしまう可能性があります。
ネイルサロンのオープンにあたり内装も徹底的にこだわりたいという気持ちも分かりますが、経営が続けられなくなっては元も子もありません。
今後の経営資金を使ってしまうのは避けるべきです。
サロンのイメージを作る内装も大切ですが、それよりも重要なのは「ネイルサロンを存続させること」です。
予算の上限を超えないよう初期費用はできるだけ抑え、経営が安定してきたら自身のこだわりを反映させましょう。
ネイルサロン開業で失敗しない!成功に導く6つのステップ

ネイルサロンを開業して失敗を避けるためのステップを6つに分けて解説します。
計画的に開業を進めると、順調に集客できたり予期せぬ事態に対応できたりするため、成功の波に乗りやすくなるでしょう。
ステップ1:経営ノウハウを学ぶ
まずは、経営についての知識を身に付けましょう。
サロンを構えるならば、自分が経営者として事業を行っていく必要があります。
利益の上げ方や集客方法など、具体的なやり方を学び実践していかなければなりません。
また、経営者には知識だけでなく決断力や洞察力といったスキルも必要です。
利益を伸ばしサロンを存続させていくために、経営についての総合的なノウハウを身に付けましょう。
ステップ2:客層・ターゲットを決める
身に付けた経営ノウハウを活かし、狙う客層やターゲットを決めましょう。
ターゲットが決まっていないとサロンコンセプトを決められず、ネイルデザインや内装、接客などに一貫性がなくなってしまいます。
リピーターになってもらうためにも、開業する前に客層をしっかり決めておきましょう。
ステップ3:ライバルサロン・立地条件をリサーチする
ライバルサロンの事前リサーチも重要です。
- 競合サロンのコンセプト
- 雰囲気
- 対応しているメニュー
- 価格帯 など
これらのポイントを入念にチェックしましょう。
HPやSNSなどネット上の口コミを確認するのは当然ながら、実際に客として足を運ぶのもおすすめです。
施術してもらうことで顧客が求めるサービスに気付いたり、改善点を発見したりできるでしょう。
また、オープンを検討している地域の立地条件も調べておきます。
車で通える社会人を対象としているのか、電車を利用する学生を狙うのか、ターゲットによってサロンを構える場所が変わります。
顧客が通いやすい場所にお店を構えられるように、周辺施設や最寄り駅などもよく見ておきましょう。
ステップ4:事業計画書を作成する
経営は無計画に行ってはいけません。
開業する前に今後の事業内容や経営方針、戦略などをまとめた事業計画書を作成しましょう。
今後のサロン経営の見通しを立てられるうえ、開業後も予定通り進んでいるのか判断できます。
計画から反れていた場合は迅速に軌道修正も行えるため、経営していく中で大きく役立つでしょう。
ネット上の情報を参考にしながら事業計画書を作成することをおすすめします。
自宅ネイルサロンの営業許可に必要なこと・届出や手続きなどの事前準備を紹介
ステップ5:3ヶ月分以上の運転資金を用意する
ターゲットや経営方針など、ある程度方向性が決まってきたら3ヶ月分以上の運転資金を用意します。
開業まで順調に進んでも、経営は初月から順風満帆にいくとは限りません。
波に乗るまで時間がかかってもいいように、最低でも3ヶ月分以上の運転資金を確保しておきましょう。
賃貸費用や光熱費、材料費など経費の支払いに必要となる金額として、約150~200万円ほど用意するとよいといわれています。
ネイルサロン開業に使える助成金・補助金ってあるの?制度の詳細と注意点を解説
ステップ6:SNSを活用した集客を行う
最後はSNSを活用して集客を行います。
開業前に行っておけば初月から顧客を確保しやすいので、オープンを決めたら積極的にSNSで発信しサロン認知を広めましょう。
また、投稿する際もノープランではいけません。
フォロワー数が多かったり投稿への反応がよいネイルサロンのアカウントを分析して、自分の発信に活かしていく必要があります。
SNSを効果的に利用するために、競合サロンや人気アカウントをよく観察し効率的に多くの人に自分のお店を知ってもらいましょう。
ネイルサロン開業に強い!おすすめのネイルスクール3選

ネイルサロン開業コースがあるネイルスクールを3校ご紹介します。
最速でお店を構えたい方はスクールで効率的に学びましょう。
シンシアネイルスクール

シンシアネイルスクールは、集客方法のセミナーが充実しているネイルスクールです。
経営するうえで重要な集客について徹底的に学べるため、開業後は効率的に顧客を確保できるでしょう。
また、受講が終了しても面談やセミナーを受けられます。
充実したサポートのおかげで通学期間中はもちろん、サロンを構えた後も不安を解消しながら経営を行っていけます。
開業コースは実践的な技術を習得する全14回の短期カリキュラムとなっているため、早くネイルサロンを開業したい初心者にぴったりです。
コース名 | ホームサロン開業コース |
費用(税込) | 200,200円※教材費込み |
学習内容 | ネイルケア/カラーリング/フットケア/ジェルネイル/リペア/アート/マシンワーク/サロンワークの流れ |
学習期間 | 42時間 全14回 |
ネイルスクールtricia

ネイルスクールtriciaの開業コースでは、ジェルネイルのスキル習得に力を入れています。
ネイルサロンのオーダー率の約70%はジェルネイルが占めているため、身に付けた技術は開業後のサロンワークでも非常に役立つでしょう。
授業で使用する消耗品はスクールが貸し出しており、ネイル道具を追加購入する必要がありません。
通学中の金銭的な負担が軽減されるとともに、浮いたお金を開業資金に回せるため、開業準備を順調に進められるでしょう。
コース名 | ネイルサロン開業/ネイリスト副業コース |
費用(税込) | 403,010円(税込) |
学習内容 | ケアカラー/ジェルワンカラー/ジェルグラデーション/ジェルフレンチ/ジェルアート/ジェルオフ/サロンワーク技術 |
学習期間 | 30回/90時間 |
アフロートネイルスクール

アフロートネイルスクールは人気サロン「アフロート」が運営するネイルスクールです。
経営のプロであるアフロートサロンから集客や競合分析について学べるため、身に付けたノウハウを開業後に思う存分活かせるでしょう。
また、開業までの流れを6つに分けて丁寧にサポートしてくれるため、実践的なやり方がわかり具体的な行動に落とし込めるようになります。
ネイルの技術力や接客術、経営ノウハウまで幅広く学びたい方におすすめのネイルスクールです。
コース名 | ネイルサロン開業スタートコース |
費用(税込) | 296,760円 |
学習内容 | ネイルケア/カラーリング/ジェルネイル/集客方法/運営に関する知識 など |
学習期間 | 3時間×22回/66時間 |
ネイルサロン開業・失敗に関するよくある質問

ネイルサロン開業・失敗に関するよくある質問をまとめました。
ネイルサロン開業の廃業率と成功率は?
ネイルサロン開業の廃業率と成功率は以下の通りです。
1年以内 | 3年以内 | 10年以内 | |
廃業率 | 60% | 90% | 95% |
成功率 | 40% | 10% | 5% |
3年以内の廃業率は90%と非常に厳しいものとなっています。
ネイルサロンの廃業率が高い理由は、参入しやすく業界であることからライバルが増えやすいためといわれています。
無計画な経営では潰れてしまうのが現実です。
戦略を練ったり市場を観察し考察したりと、正しい知識とスキルを持ち計画的に事業を成り立たせていかなければ、ネイルサロンを存続させることは難しいでしょう。
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ネイルサロンが潰れる理由は何?
ネイルサロンが潰れてしまうのは以下の3つの要因が大きいとされています。
- 集客がうまくできず顧客を確保できなかった
- スキル不足でリピーターが増えなかった
- 事業計画がしっかり立てられてなかった
経営者、そしてネイリストとしてのスキルを兼ね備えていないと廃業への道を辿ることになるでしょう。
自宅ネイルサロンは儲からない?
スキルがあれば月30~40万円といった収入を安定的に得られるでしょう。
単価が高く施術人数が多いほど大きく収入を伸ばせます。
人気ネイリストになれば施術料金を上げやすいため、努力次第で月50万円以上を稼げるでしょう。
ネイリストは儲かる3つの理由と年収アップを狙う経営の極秘戦略
ネイルサロン開業で失敗を防ぐために!ネイルスクールで経営を学ぼう

ネイルサロンの開業を目指すなら、ネイルスクールで経営ノウハウを学ぶことをおすすめします。
知識がないまま無計画にお店を開いても、競合と差別化できなかったり思うように集客できなかったりといった理由で廃業してしまう可能性が高くなるでしょう。
ネイルサロンに特化した経営の知識やスキルを習得することは独学では難しいといえます。
さらに、ネイル技術も同時に磨いていく必要もあるため、すべて自分で学ぶとなると非常に時間がかかってしまいます。
最短で経営とネイルのスキルを身に付けるなら、ネイルスクールでプロの講師から直接学びましょう。
気になるスクールがあれば無料体験に参加してみてはいかがでしょうか?
失敗しないネイルスクールの選び方!ネイルスクール選びの基準を徹底解説◎