ネイリストはネイルカラーやネイルアートなどの施術を通して、お客様の爪先を美しくする仕事です。
ネイリストに対して、華やかなイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。
しかし、実際はお客様の見えない所で、店内清掃やサンプルチップ作成などの仕事も行っています。
この記事では、ネイリストの仕事内容や1日のスケジュールを紹介します。
ネイリストの仕事内容

ネイリストの代表的な仕事は、ネイルケアやネイルカラーなどの「施術関連業務」です。
主な施術関連業務を5つ紹介します。
ネイルケア
デザインのベースとなる自爪を整える施術が「ネイルケア」です。
ネイルケアでは、手指の消毒、甘皮処理、爪の形の調整などを行います。
自爪の状態によってネイルの仕上がりが大きく左右されることをご存じでしょうか。
例えば、表面が凸凹の爪にネイルカラーを施すと、仕上がりが悪くなるだけでなく剥がれやすいデメリットもあります。
ネイルを美しく仕上げるために、すべてのメニューにネイルケアの工程を取り入れているネイルサロンも少なくありません。
ネイルカラー
ネイルカラーとは、お客様の爪にポリッシュ(マニキュア)やジェルネイルを塗布する施術です。
現在ネイル業界ではジェルネイルが主流となっていますが、気軽に挑戦できるポリッシュは安定した人気があります。
ネイルカラーを長持ちさせるために、基本の工程に忠実に施術を行うことが重要です。
ネイルアート
ネイルアートとは、カラーリングをした爪にジェルやアクリルカラー、ラインストーンなどで装飾をする施術です。
ネイルアートには高い技術力が必要なため、ネイルサロンの施術の中でもとくに人気があります。
直接お客様の爪にネイルアートを施すだけでなく、ネイルチップを加工するケースもあります。
大手ネイルサロンの場合、店舗のみではなくECサイトでネイルチップを販売していることも珍しくありません。
オーダーチップを行っているネイルサロンでは、お客様の爪の形に合わせてチップを加工してからネイルアートを施します。
ネイルリペア
ネイルリペアとは、ネイルに関するトラブルを修復する施術です。
具体的には、「爪に亀裂が入った」「ジェルが浮いた」などのトラブルを修復します。
ネイルに関するトラブルを素人が修復するのは難しく、かえって状態が悪化する可能性があります。そのため、ネイルサロンに飛び込むお客様は多いでしょう。
ネイルリペアはネイリストの重要な仕事のひとつです。
ネイルオフ
ネイルオフとは、爪に施したポリッシュ(マニキュア)やジェルを落とす施術です。
ポリッシュはセルフで落とす方が多いため、ネイリストで行うのは主にジェルオフとなります。
ジェルオフの工程ではジェルの表面を軽く削るため、削りすぎると自爪を傷つける可能性があります。
素人がジェルオフを行うと爪が傷むリスクがあるため、ジェルオフのためにネイルサロンに来るお客様は少なくありません。
ネイリストの仕事内容|1日の流れ

続いては、ネイリストの仕事内容を1日の流れで解説していきます。
開店から閉店まで、どのような流れで仕事をするのか確認していきましょう。
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開店準備
サロンに出勤したら、まずはお客様を迎えるための開店準備を行います。
ネイルサロンは衛生管理にとくに注意しなくてはいけないため、店内清掃や使用する用具のお手入れは欠かせません。
また、お客様がリラックスできる空間づくりのために、アロマオイルや店内BGMの確認を行います。
その後、当日の予約確認を行ったら開店準備は完了です。
お客様のネイル施術
開店準備が整ったら、予約済みのお客様を中心にネイル施術を行います。
1人のお客様の施術にかかる時間は1時間~2時間程度です。
お客様対応の合間に昼休憩を挟みますが、混雑状況によっては昼休憩を取れないケースもあります。
午前中から昼過ぎにかけては主婦のお客様が目立ちます。
18時以降になると学生や仕事帰りの会社員が来店するため、ネイルサロンは1日の中で2回目のピークを迎えます。
店内清掃
閉店時間はサロンによって異なりますが、20~21時前後のサロンが多いです。
閉店後は、店内清掃や使用した用具の消毒などを行います。
閉店作業
店内清掃や使用した用具の消毒が完了したら、以下のような閉店作業に入ります。
- 売上の計算
- レジ内のお金の確認
- 引き継ぎ事項の確認 など
売り上げの計算やレジ内のお金の確認などは、店長クラスのネイリストの仕事となります。
お金関連の業務は、ミスがないようにダブルチェックを徹底しているネイルサロンが多いようです。
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ネイリストの仕事内容|空き時間の作業

営業中は主に接客業務を行いますが、お客様が来ない空き時間には何をしているのか疑問に感じている方もいるでしょう。
続いては、ネイリストの空き時間の作業について解説します。
ネイルチップの作成
ネイリストが空き時間に行っている代表的な作業は、ネイルチップの作成です。
ネイルサロンはデザイン見本として「デザインチップ」を置いているケースが多く、お客様はデザインチップを見ながらどのネイルにするかを決定します。
作成したネイルチップを自社サイトやSNSで公開し、集客・売り上げアップのために活用しているサロンも少なくありません。
デザインチップはトレンドを意識して入れ替えるため、ネイリストが空き時間を活用してデザインチップを作成します。
また、店舗やECサイトでネイルチップを販売しているサロンでは、空き時間を活用してネイリストが販売用ネイルチップを作成します。
電話・予約対応
電話・予約対応もネイリストの重要な仕事のひとつです。
最近は自社サイトやSNSを活用しているネイルサロンが多いため、ネット対応を行うケースもあります。
ネイル器具の消毒
ネイリストは空き時間を活用して、ネイル用具の消毒も行います。
使用したネイル用具はお客様ごとに消毒します。
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在庫管理・発注
店長クラスのネイリストになると、在庫管理・発注も仕事内容にプラスされます。
空き時間や営業終了後に備品の在庫確認を行い、不足分は発注作業を行います。
消耗品・溶剤の補充
ファイルや溶剤などの消耗品の補充があります。
ネイルサロンでは消耗品の消費量が多いため、こまめに補充を行う必要があります。
施術中に消耗品が切れてネイリストが困らないように、空き時間を活用して確認・補充を行いましょう。
「ネイリスト仕事内容」に関するよくある質問

最後に、ネイリストの仕事内容に関するよくある質問に回答します。
ネイリストの仕事内容で大変なことはなに?
ネイリストの仕事は体力勝負です。肩こりや腰痛などの職業病に悩まされることがあります。
長時間座りっぱなしで施術をするため、どうしても前かがみの姿勢になるためです。
また、接客においても苦労することがあるかもしれません。
ネイリストはお客様の希望に沿って施術しますが、中には希望のデザインが決まっていない方や希望をうまく伝えられないお客様もいます。
お客様の希望を引き出すためには、高いコミュニケーション力が必要です。
ネイリストの仕事内容が向いているのはどんな人?
ネイルストの仕事内容が向いている方は、以下のような方です。
- ネイルが好きな方
- 流行に敏感な方
- 細かい作業が好きな方
- コツコツと作業ができる方
- 接客が好きな方
- 体力に自信がある方 など
ネイリストはネイルが好きで、細かい作業や接客が好きな方に向いています。
また、ネイリストの仕事は体力勝負なため、体力的にも精神的にもタフな方のほうが続けやすいでしょう◎
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ネイリストの仕事内容に資格は必要?
ネイリストに美容師のような国家資格はないため、資格や免許は不要です。
しかし、ネイル資格を持っていたほうがサロン就職に有利なため、取得することをおすすめします。
プロネイリストの基準は、「ネイリスト検定2級以上」「ジェルネイル検定中級以上」です。
ネイル資格は独学でも取得可能ですが、ネイルスクールに通うか通信講座で学ぶ方法が一般的となっています。
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ネイリストの仕事内容はやりがいがあり毎日充実!
一般的に華やかなイメージのあるネイリストですが、実は目に見えない所でさまざまな仕事を行っています。
中には華やかとはいえない仕事内容もありますが、どの仕事もお客様の安心・安全のために欠かせません。
ネイリストはお客様に感謝されることが多く、仕事内容はやりがいがあり毎日充実しています。
ネイリストに関心がある方は、ぜひ本気でネイリストを目指してみませんか?
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