ネイリストになる夢を抱いているけれど、「自分がプロのネイリストに向いているのかどうか」ということは、気になるポイントではないでしょうか。
この記事では、ネイリストに向いている性格や特徴を詳しく解説します。
ネイリストとして働く前に参考にしてください◎
ネイリストに向いている性格や特徴

どのような職業にも、それぞれ向いている性格や特徴があります。職業への適性が高いほうが、その道のプロとして活躍しやすくなるものです。
ネイリストに向いているのは、どのような性格や特徴なのでしょうか。5つの点に絞って、紹介します。
人と話すことが好きな人
ネイリストは、接客業でもあります。そのため、人と接すること、人と話をすることが好きな人に向いている職業です。
どのようなネイルを希望されているのかを上手に聞き出すこともネイリストとして大切な業務です。
お客様の中には、ネイルを施術してもらうことに加えて、ネイリストとおしゃべりすることを楽しみにしている人もいます。
満足のいくネイルに仕上がり、施術中の会話も楽しんでもらえたら、リピーターになってもらえる可能性が上がりますよね◎
細かい作業や絵を描くことが好き人
ネイリストには、精密な作業が求められます。
お客様の要望によっては、先端の細いブラシを使って小さな絵やデザインを描くことも必要です。
ラインが僅かにずれてしまうだけでも、デザインに大きな影響を与えます。
そのため、普段から細やかな作業や絵を描くことが好きな人に向いています。
トレンドに敏感な人
ネイルの流行りのデザインは、常に移り変わります。
お客様に満足してもらえる施術をするためには、勉強会に参加をしたり、雑誌やインターネット上で情報を集めたりして、アンテナを張っておきましょう。
最新のトレンド要素を取り入れておくと、お客様の様々な要望に応えられるネイリストになれます。
臨機応変に対応できる人
人の顔や体型が違うように、爪の状態や形もお客様によって異なります。
いろいろな爪の状態に対応しながら、お客様それぞれのリクエストに合わせたネイルに仕上げていく必要があるため、ネイリストには臨機応変さが求められます。
また、混雑している時や時間にゆとりのない時には、即座に判断して対応する順応性も必要です。
向上心がある人
ネイルの技術も日々進化しています。
そのため、上を目指してスキルアップができる人が、ネイリストとして長期にわたり活躍できます。
もともとの手先の器用さにかかわらず、常に向上心を持って技術を磨いていく人がネイリストに向いていると言えるでしょう。
できなかったことができるようになると、自信にもつながり、様々なお客様のリクエストに応えられるようになります。
ネイリストに向いていない性格や特徴

ネイリストに向いている人の性格や特徴を紹介してきましたが、反対にネイリストに向いていない人はどのような性格でしょうか。
これから説明する性格に該当する場合でも、あきらめないで対処方法を確認していきましょう◎
手先が不器用な人
ネイリストは器用な人に向いている職業ですので、細かい作業が必要になるネイリストの仕事は手先が不器用な人は難しいと感じることもるでしょう。
アートブラシと言われる毛先の細い筆を使っての施術などは、とても繊細な作業です。
それでも、苦手と感じている人は、日々の練習や積み重ねでスキルアップができます。
コツコツと練習を継続していくと、できなかった細かい作業への苦手意識が減っていきます。
また、精密な作業が得意な人であっても、スキルアップのためには練習の積み重ねが大切です。
努力を続けていく人に、ネイリストとして高い技術がついていきます。
ストレスをためこみやすい人
ネイリストは華やかさが目立つ職業ですが、人間関係や勤務形態、接客などが原因となり、ストレスを感じる人が少なくありません。
ネイリストの世界には、女性が多い職場ならではの働きにくさがあるのです。
先輩や同僚との人間関係が上手くいかずに、退職につながるケースもあります。
サロンによっては休日や休憩が取りにくく、8時間休みなしに働いたあとにスキルアップのために残業で練習をするネイルサロンもあります。
また、仕事中は同じ姿勢で長時間の施術を繰り返しますので、思っている以上に体力が必要です。
このような長時間勤務が続くと、体力的にも精神的にも大きなストレスになります。
その上、ネイリストの仕事は、勤務時間のほとんどが接客と施術です。
高い集中力を持続する大変さに加えて、時として理不尽なクレームを言われることもあります。
そのため、ストレスと隣り合わせの職業ともいえます。
ストレスをためこまずに、上手な気分転換もネイリストとしての裁量のひとつです。
コミュニケーションが取れない人
コミュニケーションが苦手な方は、ネイリストに向いていないと言われています。
それでも、経験を重ねていくことでスムーズに会話ができるようになるでしょう。
また、ネイリストになりたての頃は施術をしながらコミュニケーションにも気持ちを向けることは、簡単ではありません。
そんな時には、「難しい作業なのでネイルに集中させてください」と一言伝えることで、お客様もわかってくれるはずです◎
仕事が雑な人
丁寧に仕事をすることは、ネイリストにとって必要不可欠な要素です。
飽きっぽく、仕事が雑になってしまう人には、あまり向いていません。
これからネイリストを目指す方は、一つひとつの作業を丁寧にこなすことを意識してみてください。
常に高い意識を持って仕事をする習慣をつけていくことで、理想のネイリストに近づくのではないでしょうか◎
ネイリストの仕事をする上で知っておくべきこと

どのような性格や特徴の人がネイリストに向いているのかを紹介しました。
次はネイリストとして活躍していくために、事前に知っておいたほうがいいことを解説します。
プロになっても常に練習が必要
ネイルサロンで働き始めたあとも、ネイリストとして腕を磨き続けることが大切です。
せっかく身につけた技術を忘れないために練習することはもちろん、日々進化していく技術や季節ごとの最新のトレンドを獲得するために、プロになったあとも常にスキルアップを目指しましょう。
接客や人間関係でストレスを感じる
ネイリストの仕事は、常にお客様への接客がともないます。
そのため、お客様に対する接客が精神的に辛く感じられストレスの原因になることがあります。
コミュニケーションが得意な人であっても、施術に集中したい気持ちとお客様との会話も大切にした気持ちとの板挟みや葛藤もあります。
会話が苦手な人は、より大きなストレスに感じられるでしょう。
また、お客様からの急な要望があれば、休憩時間や休日が取りにくくなることもあります。
そして、リクエスト通りの仕上がりでもクレームが入ることがありますので、ネイリストの仕事は高い技術の他にもストレスとの上手な付き合い方が必須です。
体力が必要な仕事
フットネイルで使用するフットバスを運んだり、同じ姿勢を長時間保ったりするため、腰痛や眼精疲労、肩こりなどに悩むネイリストも少なくありません。
座っていることの多い職業ですが、不自然な姿勢で施術をすることもありますので、想像以上に体力が必要です。
お客様に喜んでもらえる施術には、忍耐と体力が土台になっています。
休みが取りにくい
ネイルサロンが忙しい時期やお客様からの要望によっては、希望するように休みが取れないことがあります。
また、定休日が平日のネイルサロンが多いために、日曜や祝日出勤も考えられます。
一般的な会社員のような休みの取り方ができない可能性があることも覚えておきましょう。
一般的な企業よりも給料が低いことも
ネイルサロンによって異なりますが、平均年収はおよそ320万円になり、一般事務の場合の490万円と比較すると給料が下がります。
それでも、働き方によってはネイリストの方が、会社で働くよりも高い収入が望めます。
マネージャーや店長への昇格や教える立場の講師になると給料も上がります。
また、指名される回数が増えると収入が増加し、独立して経営が軌道に乗ると収入は会社員以上になるの可能性が高いでしょう。
参照:厚生労働省公式サイト
ネイリストになるにはどうすればいい?

ネイルスクールや通信講座でスキルや知識を学び、資格を取得することで、ネイリストとして働く道が広がります。
ネイリストは国家資格ではないため、資格がなくてもネイリストとして仕事ができます。
それでも、資格を持っているとネイルサロンに就職する時に有利になり、独立開業する際にも役立ちます。
ぜひ資格を取得しておきましょう。
ネイルスクールや通信講座で資格を取得する
独学でネイリストの資格を取ることもできますが、最短で確実な方法はネイルスクールや通信講座で学ぶことです。
専門知識を持った講師がいるため、わからないことを質問できたり、間違っているところを教えてもらえたりするメリットがあります。
また、「JNECネイリスト技能検定試験2級」や「JNAジェルネイル検定試験中級」以上の級を目指す時には、ネイルスクールなどに通うことをおすすめします。
卒業後はネイルサロンへ就職または開業する
JNA認定校のネイルスクールでは就職や独立のサポートを行なっているスクールが多くあります。
そのため、ネイルスクール卒業後の就職先を見つけやすいこともメリットのひとつです。
また、開業経験のある卒業生からの経験談などに触れる機会も多くあるため、卒業後に開業しやすい環境があります。
ネイルスクールへ通うメリット

ネイルスクールに通うメリットは、知識や技術の習得だけではありません。
実は、就職や給料にも違いが生まれることがあります。
ネイルサロンへ就職しやすくなる
ネイルスクールに通っていると、就職に関する情報をいち早く得られたり、提携しているネイルサロンを紹介してもらえたりします。
ネイルサロンによっては「JNECネイリスト技能検定試験2級」「JNAジェルネイル技能検定試験中級」資格が募集条件に書かれていることがありますが、就職や開業支援を積極的におこなっているため、独学で学ぶよりも就職しやすくなります。
収入が増える
ネイリストの求人を見ると、取得している資格によって給料が異なることがあります。
そのため、資格を取得しておくことはとても大切です。
働き始めてから受験することもできますが、毎日の業務に追われてしまい勉強が十分にできないことも考えられます。
ネイルスクールで基礎からしっかりと学び、必要な資格を取得しておくと、より高い給料の求人にも応募できます。
お客様の信頼へつながる
ネイルスクールに通い、資格を取得してしっかりと技術・知識を身につけることで、お客様にとっての大きな安心につながります。
また、ネイルスクールに通ったことで獲得した技術や資格は、ネイリストとしての揺るぎない自信と証しとも言えます。
ネイリストを目指す方が気になる質問

ネイリストになりたい人が抱えている疑問や質問にお答えします。
Q. 手先が不器用・絵が下手な人はネイリストになれませんか?
A. ネイリストは細かい作業が得意な人に向いている職業と言えます。
しかし、手先が器用なことだけが、ネイリストになるための条件ではありません。
不器用ながらも練習を積み重ねて、自分の得意分野を見つけていくことで、ネイリストとして活躍する未来が見えてくるのでしょう。
Q. ネイリストは1日に何人接客する?
A.1日に何人の施術をするのかは、ネイリストを志す多くの人が気になる質問ではないでしょうか。
その日によって接客する人数は異なりますが、プライベートサロンでは、1日3名ほど、大手ネイルサロンになると、4〜8名ほどの施術をすることも多いです。
Q. ネイリストになるには何年かかるの?
A. それぞれのネイルサロンの方針などによっても変わりますが、ネイルスクール卒業後に働き出した人が、ネイリストとして独り立ちするまでの期間は3ヶ月〜1年程度です。
下積み期間にあたるサロン研修期間が終わると、晴れてネイリストとしてのデビューになります。
ネイリストには向上心が大切!ネイルが好きならチャレンジしてみて◎

ネイリストに向いている人の性格や特徴を解説しました。多くの項目に当てはまる方もいれば、どちらかというと向いていない性格に近い人もいるかもしれません。
「好きこそものの上手なれ」という言葉があるように、何をする時にも「好きであること」が上達していく大切な土台になります。
ネイリストに向いている性格の人もそうでない人もネイルの仕事が好きであることが、一番のポイントです。
憧れのネイリストになり、その後も活躍していくために、まずはネイルスクールで資格を取得してみてはいかがでしょうか。