ネイリストを目指すにあたり、手あたり次第に面接を受けていませんか?
ネイル業界で就職活動をする場合は、まず資格を取ることや技術力を磨くことが重要です。
そして、サロン就職を目指す場合は採用基準を知ることが合格への近道となります。
そこで今回は、ネイルサロン就職で必要な面接対策について解説します。
志望動機の書き方やNG例を把握し、就職活動に活かしてください。
ネイリストの採用基準!面接官が見るチェックポイント
面接で見られるポイントは、技術面や実務経験だけではありません。
見た目や対応など、一般企業と同様の基準も多々あるため、改めて各項目をチェックしましょう。
服装
サロンから特に指定がない場合は、スーツで面接に臨みましょう。
ネイリストは服装・髪型が自由なイメージがありますが、面接ではTPOをわきまえているかを見られています。
私服OKの場合でも、過度にカジュアルな服装は望ましくありません。
自分の個性や強みは、服装よりも質疑応答でアピールするとよいでしょう。
身だしなみ
スーツの着こなしに加えて、髪形やネイルへの気遣いも重要です。
- ストッキングは破けていないか?
- アクセサリーは華美ではないか?
- 靴・カバンに目立つ汚れがないか?
- 髪型はきれいにまとめられているか?
- ネイルは整っているか?
一般的な企業の面接と同じく、清潔感のある見た目は好印象を与えます。
ネイルのプロを目指す身として、自分の爪も整えてください。
コミュニケーション能力
ネイリストは技術職であると同時に接客業です。
コミュニケーション能力も欠かせないポイントで、面接では以下の項目をチェックされています。
- 笑顔で応対しているか
- 面接官の話を最後までよく聞いているか
- 適切なタイミングで自分の回答を述べているか
- 親しみのある雰囲気か
「お客様やスタッフと上手く会話ができるだろうか?」という不安感を与えると、採用から一歩遠ざかってしまいます。
面接官に「ぜひ採用したい!」と思わせるため、質疑応答で信頼感や親しみやすさを与えることが大切です。
礼儀・マナー
信頼感を与えるためには、礼儀・マナーも意識しましょう。
無断欠席・遅刻はもっての外ですが、万が一体調を崩したり、電車の遅延等で遅刻したりする場合は、時間に余裕を持って先方に連絡しましょう。
面接時の言葉遣いやお礼・お辞儀の有無もチェックされています。
これらは接客マナーに通ずる部分でもあるため、スクールのサロン研修や面接練習で身に着けておきましょう。
実務経験・資格の有無
多くのネイルサロンは即戦力となるスタッフを求めています。
実務経験がある人や、ネイリスト技能検定・ジェルネイル技能検定の上級資格を持つ人は優遇されるでしょう。
しかし、業界未経験だからといって諦める必要はありません。
経験以上に人柄を重視するサロンも多数あります。
なかには資格の有無を問わないサロンもあるため、募集要項を見ながら応募先を検討しましょう。
ネイリストになるには?1分で分かるネイリストになるための準備【まとめ】
ネイリストの面接対策|採用される志望動機とNG例
志望動機にはさまざまな理由が考えられますが、内容によってはかえって悪い印象を与える恐れもあります。
面接に臨む前に、基本的な志望動機の考え方やNG例を把握しておきましょう。
NG例
就職先を選ぶ際、福利厚生や教育制度も気になるところです。
しかし、こうした待遇面は志望動機に適していません。
例1:「研修制度が充実しているため、こちらで学びたいと思いました」
→受け身な姿勢で店舗に貢献できる人材と思われにくい
例2:「指名手当てがあるため、仕事のモチベーションを保てると感じました」
→リピート率を高める意欲は認められるが、待遇面重視の言葉で配慮が欠けていると思われやすい
志望動機では、数あるネイルサロンのなかから、その店舗を希望した理由を伝えなければなりません。
そのうえで、自分がどんな側面で貢献できるかをアピールすることが大切です。
安直で受け身な姿勢が露呈した志望動機は不採用となる可能性が高いため、前向きかつ意欲的な姿勢が伝わる内容を検討しましょう。
好印象を与える志望動機と例文
面接の前段階となる書類審査を突破するには、履歴書の志望動機を整えることが大切です。
書類を用意する際は、こちらの書き方と例文を参考にしてください。
志望動機の書き方
履歴書の志望動機は、一般的に以下の順番で記載します。
- 応募した主な理由
- 理由の背景にある自分の考えや経験
- 入社後、どのように会社に貢献したいと思っているか
まずは結論となる応募理由を1文で簡潔に示しましょう。
2文目以降に応募した背景を具体的に記載し、末尾は入社意欲が伝わる言葉で締めくくることがおすすめです。
さらに、履歴書では以下の3点も意識してください。
- 文字数の目安は200~300文字。もしくはフォーマットの行数が余らない程度
- 見やすく丁寧な文字で書く
- 間違えた場合はすべて書き直す
履歴書では修正テープを使用してはいけません。
下書きをしてから、書き写す形で清書するとよいでしょう。
ネイリスト向け志望動機の例文
以下は志望動機の一例です。
未経験者と経験者に分け、例文をご紹介します。
例1:未経験者の場合
常にトレンドのアートを考案・発信すると同時に、お客様に高い技術を提供する貴社の企業方針に魅力を感じ、応募致しました。私は子供の頃より絵を描くこととファッションが好きで、将来は自分の発想やセンスを生かして人を喜ばせる仕事がしたいと考えておりました。そんな私にとって、新たなアイデアを発信し続ける貴社の皆様は憧れの存在です。私もそんなネイリストになるべく、これまでネイルスクールに通いながらオリジナルアートを研究してまいりました。入社後もアートの研究・勉強を重ね、新しいデザインを提供できるネイリストとして多くのお客様を取り込んでいきたいと考えております。
例2:経験者の場合
貴社の、お客様1人ひとりに寄り添った丁寧なサービスに魅力を感じ応募しました。 前職では多くのお客様が来店する店舗に在籍しており、スピードと施術の効率化を磨きましたが、今後はお客様1人ひとりに時間をかけ、疲れた心をほぐせるようなサービス提供をしたいと考えるようになりました。接客人数を限定した貴社では、これまでに培った技術力を活かし、お客様に更にご満足していただけるサービスを提供する所存です。新人教育・新たなメニュー考案にも積極的に参加し、即戦力となるネイリストとして貢献したいと思っております。
経験者の場合は、なぜ新たなサロンに転職したいのか、前向きな理由を示しましょう。
未経験者の場合は、技術以外の自分の強みや意欲をアピールすることが大切です。
ただし、上記はあくまでも一例となるため、詳細は自分のエピソードで構成してください。
サロンワークとは?ネイリストの業務内容と意識すべき大切なこと
ネイリスト面接の持ち物
面接日の持ち物は、技術チェックの有無によって異なります。
同日に面接と技術チェックを行う場合は、すべての道具を忘れずに持参してください。
面接時の持ち物
面接時の持ち物は、主に以下の3点です。
- 写真付きの履歴書
- 筆記用具
- メモ
サロン側から今後の説明や業務の概要を伝えられた場合、メモを取ると意欲的な姿勢が伝わります。
また、履歴書はファイルに挟み、封筒に入れて持参すると好印象です。
面接官は「細やかな配慮ができる人」「物を丁寧に扱える人」だと感じるでしょう。
施術道具一覧
技術チェックを実施する場合は、施術道具も忘れないようにしてください。
以下は最低限持参したい道具一覧です。
- ネイルブラシ
- ニッパー
- プッシャー
- ネイルファイル
- ジェル
実技試験の内容は、事前に告知されるケースと当日に案内されるケースがあります。
後者の場合は基本的にサロンで道具を貸し出されますが、念のため使い慣れた道具を持参してもよいでしょう。
ネイルチップ
面接では、アートサンプルとしてネイルチップの持参を求められることが多々あります。
ネイルサロンの雰囲気に合ったものや、自分の得意デザインなど、複数のチップを持参するとよいでしょう。
なお、面接官にはネイルチップの持参方法も見られています。
ケースなどに入れて丁寧に持ち運び、好印象を与えられるように準備しておきましょう。
ネイリストは休めない?土日・祝日に休みにくい理由と休日の過ごし方
ネイリスト面接に向けて事前準備しておくこと
面接前の準備の有無で、合否は大きく分かれます。
採用を勝ち取るためには、事前準備を怠らないようにしましょう。
サロンの下調べ
サロンの下調べは、面接の質疑応答対策に加え、就職後のミスマッチを防ぐためにも役立ちます。
調査を実施する際は、以下の4項目を軸に調べることがおすすめです。
- 企業方針・ビジョン
- 提供するサービス・メニューの種類
- サロンが得意とするアート
- 制度・待遇
企業方針やサービスを理解している応募者に対し、面接官は好印象を抱きます。
これらを理解し、自分なりに将来を見据えている人は、信頼感も与えられるでしょう。
技術チェックに備えた練習
技術チェックのやり方はサロンによって千差万別です。
- プレパレーションのみ
- 指1本ずつ異なるデザイン(ラメ・グラデ・ワンカラーなど5パターン)
- サロンのテイストに適したネイルアート
- 実際の接客応対を想定し、スタッフに向かって施術を実施
- 応募者の資格・経験に応じて内容が変わる
試験内容は事前に告知されず、当日に指定されるケースも多々あります。
多様な技術チェックに備えるには、日頃から基礎技術を磨くほかありません。
ただし、ネイルスクールに通っている場合は、講師に相談するとサロンごとの傾向を把握できる可能性もあるでしょう。
技術チェック前は、自主練習に加えて講師の指導を受けることがおすすめです。
ネイリスト面接〜当日の流れ〜
面接当日は、技術チェックを同時に行う場合と、面接のみ行う場合があります。
それぞれ対策方法や持ち物が異なるため、選考内容は事前にしっかりチェックしましょう。
例1:面接→技術チェック→合否
面接と技術チェックを同時に行う場合は荷物が多くなりやすいため、忘れ物をしていないか改めて確認しましょう。
技術チェックに使用する道具はサロンで貸してもらえるケースもありますが、自分でもある程度用意して損はありません。
なお、選考から合否連絡までにかかる期間は平均1週間程度です。
例2:一次選考→二次選考→合否
こちらは一次選考の面接を実施した数日後に、二次選考の技術チェックを実施するケースです。
この場合、面接は本社、技術チェックはサロン、というように選考会場が変わることもあります。
選考担当者が異なるケースもあるため、気を抜かずに挑みましょう。
採用基準を満たしてネイリストデビューを目指そう!
希望するネイルサロンに就職するためには、適切なアプローチ方法を知ることが大切です。
しかし、独学では的確なポイントを把握できないだけでなく、サロンから技術面で信頼を得られない可能性もあります。
スムーズに就職活動を進めたい場合は、ネイルスクールで資格を取得するとよいでしょう。
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ネイルスクールの見学って何をするの?体験レッスン当日の服装や持ち物は?