フリーランスネイリストは、働く時間や場所の自由度が高く自分の努力次第で大幅な収入アップも期待できます。
しかし、独立や開業にはさまざまな準備と確かなスキルが必要です。
この記事では、フリーランスネイリストの収入や働き方、独立までのロードマップなどを解説します。
最後まで読めば独立に対するイメージが湧き、将来への道筋が明確になるでしょう。
フリーランスネイリスト|5つの働き方と収入

フリーランスネイリストは、大きく分けて5つの働き方があります。
それぞれ具体的な内容を解説します。
独立してサロンを開業する
独立開業には、テナント店舗を構えたり、賃貸住宅をプライベートサロンにしたりする方法があります。
美容院やエステサロンのような広いスペースを必要としないため、自宅の一室でサロンを運営するネイリストも多くいます。
収入面は1か月あたり20〜30万円程度が平均で、頑張り次第では100万円以上を目指すことも可能です。
収入アップを狙うには、集客や売り上げ管理など経営者スキルも学ばなくてはなりませんが、非常にやりがいのある働き方だといえます。
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面貸し(シェアサロン)を利用する
面貸し(シェアサロン)は、サロンの一角を借りてお客様に施術する働き方です。
月額制や年間契約など、契約内容に従って場所代をサロンオーナーに支払います。
面貸し(シェアサロン)の収入目安は、1か月あたり20〜100万円です。
サロン開業と同様に、ネイリストの稼働時間や経営スキルによって収入額は異なります。
初期投資や毎月の固定費など少額で済むため、すぐにフリーランスとして活躍したい方にとって多くのメリットが得られるでしょう。
また、働く時間や曜日は自分で決められるなど、融通が利きやすくダブルワークにも向いています。
シェアサロンを利用する他のネイリストとの交流も期待できるため、情報交換をしたい方や同業者との繋がりを増やしたい方におすすめです。
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業務委託で働く
業務委託は、個人事業主としてサロンと契約する働き方です。
サロンとは「対等な立場」での契約となり、雇用に関する指示を受けることはほとんどありません。
収入は、売上の40~50%が相場といわれており、稼働時間や施術内容は自分で決められます。
稼ぎを増やしたければ、来客が多い人気サロンと契約を結ぶと良いでしょう。
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出張ネイリストとして働く
出張ネイリストとは、お客様の自宅や指定の訪問先で施術する働き方です。
出張ネイリストの収入は、稼働時間によって大きく金額が異なります。
本業として活動する場合20~30万の安定収入を目指すことも可能です。
リピーターを多く獲得することで、収入面も安定するでしょう。
店舗や固定されたスペースを持たないため、維持費がかからない点が最大のメリットです。
施術道具さえあれば、いつでも始められます。
移動時間や交通費は発生しますが、ダブルワークとしても人気が高い働き方です。
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イベントに特化して働く
イベント会場に出展し、収入を得るフリーランスネイリストもいます。
ショッピングモールのイベントブースや祭典会場など、さまざまな場所に出向きます。
収入は1万~となりますが、イベント自体が開催されなければ稼げません。
やや不安定な働き方なため、集客を目的とした活用がおすすめです。
また、個人のお客様を対応する出張ネイリストと違い、不特定多数の初対面のお客様を相手にするため対応力やコミュニケーションスキルが必要です。
リピーター顧客を得ることはほとんどありませんが、一期一会の出会いは新鮮さがあり、非日常を楽しめるでしょう。
フリーランスネイリストのメリット
フリーランスネイリストのメリットは、大きく分けて以下の2つです。
- 労働時間や施術料金など自由度が高い
- 自分次第で収入アップが期待できる
自由度が高いことが最大のメリットです。
稼働時間や施術料金、経営方針などすべて自分で決められます。
育児や家事など家庭との両立がしやすく、プライベートの時間も作りやすいでしょう。
また、収入を増やしやすい点も大きな魅力です。
サロン勤めでは大幅な収入アップは期待できませんが、フリーランスは自分の行動次第で大きく稼ぐことも可能です。
稼働時間と収入が比例しやすいため、モチベーションも維持しやすいでしょう。
フリーランスネイリストが気を付けるべき注意点
フリーランスネイリストはメリットが多い働き方ですが、注意点も押さえておきましょう。
気を付ける点は、以下の2つです。
- 収入が不安定
- 経営の知識が必要
雇用で働くネイリストは毎月固定の給料をもらえますが、フリーランスの場合は売上が収入に直結します。
お客様が来なければ売上にならないため、リピーターを獲得するまでは安定しない可能性が高いといえます。
また、経営者、個人事業主としての知識も必要です。
収益を安定させることはもちろん、サービスの向上を検討したりお金の流れを把握したりすることも重要です。
開業後、長く継続していくためには経営力を身につけましょう。
フリーランスネイリストが準備するもの

独立するために必要なものを解説します。
資金
設備や商材にかかる初期費用、開業届の手数料など開業に必要な資金を準備する必要があります。
おおよそ100~200万ほど見積もっておきましょう。
さらに、営業を開始してからの維持費も用意しておくと良いです。
先を見据えて資金を調達しておくと、開業後の不安要素も減らせるでしょう。
ネイルサロン開業資金はいくら必要?費用の内訳・節約方法も紹介
開業届(青色申告)
個人事業主になる際は、開業届を提出します。
税金対策ができる青色申告で手続きしましょう。
事業を開始する1カ月以内の提出が推奨されていますが、万が一遅れた場合でも罰則はありません。
フリーランスネイリストになるまでのロードマップ

初心者がフリーランスネイリストを目指すためのロードマップを解説します。
ネイルの基礎を学ぶ
まずはネイリストとして活動できるための基礎を学びましょう。
爪のお手入れや病気の知識はもちろん、基本的な技術を習得します。
基礎を学ばなければネイリストとしての道が始まりません。
正確な知識と技術を身につけましょう。
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ネイル資格を取得する
基礎を学んだら、資格を取得することをおすすめします。
ネイリストは無資格でもなれますが、実力を証明するために所持しておくと良いでしょう。
取得難易度が高い資格ほど、他のネイリストと比較した際に有利になります。
お客様の獲得や信頼にもつながるため積極的に取得しましょう。
経営知識を身につける
ネイリストとして活動できる知識と技術を身につけたら、経営に必要な知識を身につけましょう。
フリーランスネイリストとして継続していくためには、集客や資金管理のスキルは必須です。
実践スキルを積む
経営知識を身につけたら、ネイリストとしての実践スキルを高めることに注力しましょう。
ネイルサロンで働き実際にお客様を相手にすると、技術力や対応力が磨かれます。
フリーランスとして活躍するためには接客や集客のスキルも必須です。
お客様からの指名が増えると、ある程度のトータルスキルが身についたと判断できるでしょう。
サロンワークとは?ネイリストの業務内容と意識すべき大切なこと
フリーランスネイリストを目指す人におすすめのネイルスクール3選
フリーランスネイリストを目指すなら、ネイルを基礎から学べるネイルスクールに入学しましょう。
おすすめの3校をご紹介します。
ネイルスクールシンシア

ネイルスクールシンシアは、初心者からフリーランスネイリストになるための開業サポートが充実しています。
収入のカギとなる集客方法のセミナーや、独立時に持っておきたい「衛生管理士」の資格勉強があります。
開業後も面談やセミナーを受けられるため、長期的なサポートが可能です。
また、自宅で小さく活動したい方のための「ホームサロン開業コース」があります。
基礎的な技術から実践的なサロンワーク、資格取得までを合計42時間の授業で行います。短期集中で網羅的にスキルを培い、最短でホームサロンの開業を叶えられるでしょう。
プロの認定講師たちが揃っているため、初心者でも高いスキルが身につきやすい環境だといえます。
JNA認定校 | 本部認定校 |
受講料 | 51,700~817,900円(税込み)※教材費含む |
ホームサロン開業コース | あり |
ヒューマンアカデミー

ヒューマンアカデミーは、修了者13万人の業界最大手のネイルスクールです。
ネイルの基礎や実践スキルの習得はもちろん、開業サポートもあります。
サロンのブランディングや集客方法、運営の流れなど準備からオープンまでのプロセスを詳しく学べます。
中でも大きな魅力は、現役のネイルサロン経営者のセミナーが受講できることです。
このセミナーは修了生も受講可能なため、独立後に生じた不安要素を解消できるでしょう。
ヒューマンアカデミーではサロン研修を実施しており、ネイリストのリアルな1日の流れを体感できます。
プロのネイリストたちの仕事を間近で見ることは、将来のイメージを鮮明に描くきっかけになるでしょう。
JNA認定校 | 認定校 |
受講料 | 57,750~1,025,750円(税込み) |
ホームサロン開業コース | なし |
アフロートネイルスクール

アフロートネイルスクールは、多くのサロンを経営するAFLOATグループが設立したスクールです。
サロン開業サポートが充実しています。
人気サロンの分析やコンセプト決め、集客方法など、確かな経営力を持つAFLOATグループから開業のノウハウを学べます。
開業に特化した3つのコースも用意されているため、独立のためスキルアップしたい人にぴったりです。
また、アフロートネイルスクールはフレックス制度を取り入れており、時間の融通が利き自分のペースで進められるのも一つの魅力です。
忙しい主婦や会社員の方も通いやすいでしょう。
ネイルの基礎はもちろん、デザインの提案力やアートの技術の習得にも力を入れています。
JNA認定校 | × |
受講料 | 494,000~1,102,600円(税込み) |
ホームサロン開業コース | あり |
フリーランスネイリストになって収入アップを狙おう!
フリーランスネイリストを目指すなら、ネイルスクールに通って基礎からしっかり学ぶことをおすすめします。
ネイルの正しい知識と技術を身につけるには、プロのネイリストから直接教わることが大切です。
積極的に体験入学に参加し、相性の良いスクールを見つけましょう。
ネイルスクールでスキルを磨いていけば、堅実に独立の夢に向かって歩んでいけるはずです。
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