ネイル関連の資格で有名なのは、JNECネイリスト技能検定試験(ネイリスト検定)とJNAジェルネイル技能検定試験(ジェルネイル検定)の2つです。
独立を考えている方は、あわせてネイリスト衛生管理士を取得しておくとよいでしょう。
この記事では、ネイリスト衛生管理士を取得するメリットや資格取得の流れ、合格率などについて詳しく解説します。
ネイルサロン衛生管理士とは

ネイルサロン衛生管理士とは、NPO法人日本ネイリスト協会(JNA)が主催する認定資格です。
JNAが定めた「ネイルサロンにおける衛生管理自主基準」をネイルサロンの現場で普及させ、安心・安全なネイルサービスと公衆衛生の向上を目的としています。
ネイルサロン衛生管理士の資格取得者数は2022年9月末日で86,548名です。約180分間の講習を受けたあとに確認テストを受けます。
ネイルサロン衛生管理士【資格取得メリット】

ネイリストにネイルサロン衛生管理士の資格は必須ではないものの、取得しておくと多くのメリットがあります。
今回は、ネイルサロン衛生管理士を取得する3つのメリットを紹介します。
独立・サロン開業に有効
ネイルサロン衛生管理士を取得すると、独立・サロン開業に有効です。
ネイルサロン衛生管理士の資格を持っていると、正しい衛生管理の知識を持っている証明となります。
ネイリスト検定やジェルネイル検定と同様に、お客様がサロンを選ぶ際のひとつの判断基準となるでしょう。
独立・サロン開業を考えているなら、店長である自分がサロン衛生管理士を取得しておいたほうが有利です。
ネイリスト知識の強化
ネイルサロン衛生管理士を取得すると、ネイリスト知識の強化につながります。
ネイルサロン衛生管理士の講習では、「爪や皮膚の疾患」「洗浄・消毒の方法」「消毒薬の種類」などネイリストに必要な知識を学びます。
一部ネイリスト検定やジェルネイル検定と重複する内容もありますが、おさらいや知識の強化に役立つはずです。
お客様に安心感を与える
もしサロンに1人でもネイルサロン衛生管理士がいれば、お客様にとって安心要素となります。
ネイルサロンを利用する際に、衛生面が気になるお客様は多いはずです。
通常は目視で使っている道具が清潔かを確認するか、サロン側を信用して任せるしかありません。
しかし、サロン内に1人でもネイルサロン衛生管理士がいればそれだけで安心感を持てます。
ネイリスト検定とは?ネイル資格の種類と合格率・試験内容を難易度別に解説!
ネイルサロン衛生管理士【資格取得までの流れ】

ネイルサロン衛生管理士は、ネイリスト検定やジェルネイル検定とは取得方法が大きく異なります。
ネイルサロン衛生管理士の資格取得までの流れを解説します。
ネイルサロン衛生管理士|受験資格
ネイルサロン衛生管理士の受講資格は、年齢が18歳以上の方です。
ネイルサロンでの実務経験は問いません。
ネイルサロン衛生管理士|試験内容
ネイルサロン衛生管理士は、約180分間の講習会を受講して、その後確認テストを行います。
講習内容は以下の通りです。
- 第1部:理論講習(約180分間)
- 第2部:確認テスト(20分間)
- 第3部:試験問題解説・まとめ・成績発表
具体的には「爪や皮膚の疾患」「洗浄・消毒の方法」「消毒薬の種類」「出血時の対応方法」などを学びます。
確認テストは択一方式で20問出題され、100点満点で80点以上で合格です。
採点は当日その場で行われ、合格すると認定証とバッジが授与されます。
ネイルサロン衛生管理士|受験料
ネイルサロン衛生管理士の受験料は、一般価格が10,560円(税込)、JNA会員価格が6,160円(税込)です。
JNA会員価格が適用されるのは、以下のいずれかに当てはまる方になります。
- JNA個人会員(正・一般)
- JNA法人会員(正・賛助)の社員
- JNA認定ネイルサロンのスタッフ
- 講習開催校の在校生
- 講習開催校の卒業生
テキスト代と認定証・バッジ交付手数料は含まれています。
ネイルサロン衛生管理士|日程と開催場所
サロン衛生管理士講習会は、全国各地にあるJNA認定校で開催されています。
また、オンライン(zoom)でも受講可能です。
詳しい日程と開催場所は、「衛生管理JNA認定校セミナー」のページからご確認ください。
サロン衛生管理士講習会は毎月複数のJNA認定校で開催されているため、自分の好きなエリアやタイミングで受講しやすいでしょう。
ただし、各会場30名程度の定員があるため、早めに申し込むことをおすすめします。
ネイルサロン衛生管理士|申し込み方法
「衛生管理JNA認定校セミナー」のページに各会場(JNA認定校)の情報が記載されているため、受講希望のJNA認定校の横にある「申込はこちら」をクリックします。
各JNA認定校の公式サイトへ飛ぶため、必要事項を記入して申し込んでください。
ネイルサロン衛生管理士【合格率】
「ネイルサロン衛生管理士って難しいの?」「一発で合格できるか心配」などの不安を感じている方もいるでしょう。
続いては、ネイルサロン衛生管理士の難易度や合格基準を解説します。
ネイルサロン衛生管理士|試験難易度
ネイルサロン衛生管理士の合格率は公表されていませんが、合格率はほぼ100%といわれています。
確認テストは講習会で学んだ内容から出題されるため、講習をしっかりと聴取していれば難易度はそれほど難しくないでしょう。
ネイルサロン衛生管理士|合格基準
ネイルサロン衛生管理士は、最初に約180分間の講習会を受講して、その後確認テストを行います。
確認テストは択一方式で20問出題され、100点満点で80点以上で合格です。
自宅ネイルサロン開業に資格は必須?取得するメリットや無資格デメリットを解説
ネイルサロン衛生管理士【注意事項】

ネイルサロン衛生管理士の注意事項は、有効期限がある点です。
資格を保有し続けるためには、資格継続手続きを行う必要があります。
有効期限について
ネイルサロン衛生管理士の有効期限は、取得年を含む3年目の12月末日までです。
ただし、資格継続手続きを完了すると、永続認定(無期限に保証される資格)となります。
資格継続手続きの流れは以下の通りです。
- 有効期限の約2ヶ月前までに手続き案内が届く
- オンライン、もしくは書類の提出にて手続を完了させる
- 永続認定証が届く
認定証発行料・継続手続き手数料は、JNA個人正会員が1,100円(税込)、JNA個人一般会員が2,200円(税込)、非会員が3,300円(税込)です。
ネイルサロン衛生管理士に関するよくある質問

最後に、ネイルサロン衛生管理に関するよくある質問に答えていきます。
独立にネイルサロン衛生管理士の資格は必須?
独立にネイルサロン衛生管理士の資格は必須ではないものの、取得しておいたほうが望ましいです。
ネイルサロン衛生管理士を保有していると、正しい衛生管理の知識を持っている証明となります。
お客様がネイルサロンを選ぶ判断基準や安心感にもつながるため、取得するメリットは大きいでしょう。
ネイルサロン衛生管理士の資格は独学でも大丈夫?
ネイルサロン衛生管理士の資格は、独学でも取得可能です。
ネイルサロン衛生管理士の確認テストは、当日講習会で学んだ内容から出題されます。
よって、事前に勉強をしなくても合格できる可能性は高いでしょう。
ただし、ネイル関連の基礎知識が全くない状態で受験することはおすすめできません。
「ネイル関連の基礎知識がある」「ネイリストの実務経験がある」などを前提に、講習が進んでいくためです。
不安な場合は、事前に軽く勉強をしておくことをおすすめします。
ネイルサロン衛生管理士の試験不合格だったらどうするの?
万が一不合格になった場合は、補習を受講することが可能です。
補習を受講することで合格となるため、先ほども解説したようにネイルサロン衛生管理士の合格率はほぼ100%といわれています。
ネイリスト資格は独学でも取れる?独学のメリットやデメリット・かかる費用や道具を解説
ネイルサロン衛生管理士の資格は1日で取得可能!
ネイルサロン衛生管理士の資格は、当日講習会を受けて、そのあと行われる確認テストに合格することで取得できます。
講習会から確認テスト、認定証・バッジ授与まで1日で済むため、忙しい方でも取得しやすいでしょう◎
ネイルサロン衛生管理士は、ネイリストとして独立を考えている方にとくにおすすめの資格です。
ネイリストとしてステップアップしたい方は、ぜひネイルサロン衛生管理士の取得を検討してみてください。
東京都内の人気ネイルスクールおすすめ10選!選び方や目的別のコースを紹介