求人サイトや求人情報誌を見ていると、給与歩合制を採用しているネイルサロンをよく見かけます。
「歩合制だとどのくらい稼げるの」「歩合制にも種類があるって本当?」などの疑問を持っている方もいるでしょう。
そこで本記事では、ネイリストの給与の仕組みと稼ぐコツを紹介します。
ネイリストの給与についてくわしく知りたい方はぜひ参考にしてください。
ネイリストの給料|歩合制とは?

歩合制とは、ネイリストが稼いだ売上や指名数などに応じて支払われる雇用形態です。
歩合制には「完全歩合制」と「固定給+歩合制」の2種類があります。
それぞれの雇用形態について解説していきます。
完全歩合制
完全歩合制は、すべて成果に応じて決まる雇用形態です。
毎月必ずもらえる固定給は0円で、自分が稼いだ売上指名数などに応じて給与が支払われます。
1日8時間働いても、売上げや指名がない場合は収入を得られません。
完全歩合制を採用しているネイルサロンは少数派です。
固定給+歩合制
固定給+歩合制は、決められた時間の労働に対して給与が支払われ、さらに成果に応じて給与が上乗せされます。
毎月必ずもらえる給与(固定給)が決まっているため、収入が安定する点が魅力です。
また、成果に応じて給与が上乗せされるため、モチベーションアップにもつながるでしょう。
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固定給と歩合制の違い

固定給と歩合制の違いについておさらいしていきましょう。
- 固定給:決められた時間の労働に対して給与が支払われる雇用形態
- 歩合制:成果に応じて支払われる雇用形態
固定給は、決められた時間の労働に対して支払われる雇用形態です。
収入が安定する一方で、個人のスキルや売上は給与に反映されません。
パート・アルバイトは固定給を採用している企業が大半です。
一方の歩合制は、個人の成果に応じて給与が支払われます。
歩合制には、前項で解説したように「完全歩合制」の「固定給+歩合制」と2種類があります。
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ネイリストの給料|歩合制の種類

ネイリストの歩合制は、大きく「指名歩合制」「売上歩合制」「店販歩合」の3種類に分類されます。
それぞれの歩合制についてくわしく紹介します。
指名歩合制
指名歩合制とは、お客様からの指名数に応じて支払われる形態です。
指名料金の相場は1回あたり300円~1,500円程度で、そのうちの何割かがネイリストの基本給にプラスされます。
売上歩合制
売上歩合制とは、そのネイリストが売り上げた金額に応じて支払われる形態です。
歩合率はサロンによって異なりますが、売上の20〜60%程度が相場となっています。
売上歩合制は、指名歩合制と比較すると給与を大きく左右します。
お客様の単価を上げることが収入アップにつながるため、パーツの追加などデザイン提案ができるネイリストのほうが稼ぎやすいでしょう。
売上歩合制収入アップが見込める一方で、新人で売り上げが少ない頃は低い給与で働かなければならない可能性があります。
店販歩合
店販歩合とは、サロンで取り扱う商品を販売したの歩合です。
ネイルサロンでは、キューティクルオイルやハンドクリームなどを販売しているケースがあります。
店販歩合を導入しているサロンでは、お客様が購入してくれた場合に店販歩合として給与にプラスされます。
店販歩合の相場は、店舗売上の10%程度です。
歩合制ネイリストのメリットデメリット

「歩合制で働くメリットは?」と感じている方もいるでしょう。
つづいては、歩合制ネイリストのメリット・デメリットをそれぞれ解説します。
歩合制のメリット
歩合制の主なメリットは以下の通りです。
- 高収入を目指せる
- ネイリストとして成長が早い
- サロン全体の質が上がる
歩合制ネイリスト最大のメリットは、本人の実力や努力によって高収入を目指せる点です。
また、売上を上げるためにスキルアップを目指す方が多く、ネイリストとして成長しやすい環境といえます。
ネイリスト同士が切磋琢磨することで、サロン全体の質が上がるメリットもあります。
歩合制のデメリット
歩合制の主なデメリットは以下の通りです。
- 固定給よりも給与が低くなる
- 新人は稼ぎにくい
- 職場内でトラブルが起こる
歩合制は売上が少ないネイリストは稼ぎにくいため、固定給のサロンよりも給与が低くなる可能性があります。
とくに固定客がつくまでは稼ぎにくく、低い給与で我慢しなくてはいけないケースもあるでしょう。
また、ネイリスト同士がライバル関係となるため、職場内でトラブルが起こる可能性も否定できません。
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ネイリストの歩合制って稼ぎやすい?

ネイリストの歩合制は実力や努力次第で収入アップが見込めるため、稼ぎやすい雇用形態といえるでしょう。
歩合給のネイルサロンでは、歩合率は平均は20~50%といわれています。
仮に月に50万円売り上げた場合、歩合率が20%なら歩合給は10万円となり、基本給にプラスされます。
ただし、売上が少ないネイリストは稼ぎにくいため要注意です。
歩合制といっても最低賃金以上の基本給は支払われますが、固定給のサロンよりも低い給与となる可能性はあります。
ネイリストの給与がアップする!3つの方法
厚生労働省の「令和3年 賃金構造基本統計調査」によると、ネイリストの平均年収は319.8万円です。
正社員ネイリストでも年収200万円台のケースもあり、給与アップを目指したい方もいるでしょう。
そこでつづいては、ネイリストネイリストの給与がアップする3つの方法を紹介します。
上級資格を取得する
ネイリストに資格は必須ではありませんが、ネイリスト検定やジェルネイル検定を保有していると優遇されます。
プロネイリストに求められる基準は、「ネイリスト検定2級」「ジェルネイル検定中級」です。
サロンによっては資格手当をもらえるため、ぜひ上位資格の取得を目指しましょう。
キャリアアップする
現在働いているサロンで店長を目指すなど、ネイリストとしてキャリアアップするのも効果的です。
店長の仕事は多岐に渡りますが、その分給与額もアップします。
条件の良いネイルサロンに転職する
条件の良いネイルサロンに転職するのも1つの手です。
ネイリストとしての勤務経験や実績を積むことで、今よりも給与額の高いサロンに転職できる可能性があります。
給与額はもちろん、通いやすさや福利厚生などもよく確認し、快適に働けるサロンを見つけましょう。
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ネイリストの歩合制に関するよくある質問

最後に、ネイリストの歩合制に関するよくある質問に回答していきます。
ネイリストの歩合制は稼ぎやすい?
ネイリストの歩合制は、実力や努力次第で収入アップが見込めます。
向上心がある方にとっては稼ぎやすい雇用形態といえるでしょう。
ただし、はじめの頃は売上や指名数が少なく、固定給のサロンよりも給与が低くなる可能性があります。
歩合制給与のネイリストでも残業代はつく?
歩合制給与を採用しているネイルサロンでも、法定労働時間を超過して働いた場合は残業代がつきます。
労働基準法におけて、法定労働時間は「1日8時間、1週間40時間」と定められています。
法定労働時間を越えて勤務した場合は、雇い主は時間外労働割増賃金として通常の1.25倍以上の賃金を支払わなくてはなりません。
ただし、歩合給部分は時価単価の0.25倍と割増率が異なります。
歩合制ネイリストにボーナスはあるの?
歩合制ネイリストにもボーナスが支給されるケースはあります。
ボーナスが支給されるか否かは、サロンや業績によって異なります。
サロンと契約する際に、ボーナスの支給を契約内容に織り込んでいるか確認するとよいでしょう。
歩合制の仕組みを理解して稼げるネイリストを目指そう!
歩合制とは、稼いだ売上や指名数などに応じて支払われる雇用形態です。
収入に上限がなく、自分自身の実力や努力次第で高収入を目指せます。
歩合制で稼げるネイリストになるためには、ネイルスクールに通って基礎的な知識・技術を身につけることが近道です。
また、上級資格を取得することも効果的でしょう。
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