「ネイリスト検定3級の受験を考えている」
「学習はどのように行えばよい?合格率を上げる方法はあるの?」
このような疑問を抱えてないでしょうか?
この記事では、ネイリスト検定3級の試験内容や合格率をアップさせる秘訣をわかりやすく解説します。
受験を検討中の方は、ぜひ最後までご覧ください。
ネイリスト検定3級とは?

ネイリスト検定3級とは、JNEC公益財団法人(日本ネイリスト検定試験センター)が主催する検定試験です。
3級・2級・1級の段階に分かれており、数字が若くなるほど難易度が上がります。
ネイリスト検定3級の試験内容は、ネイルケアやネイルアートに関する基本的な技術及び知識で構成されています。
ネイルの勉強を始めるにあたり、まずは基礎である3級の資格取得を目指しましょう。
参照:JNEC公益財団法人 日本ネイリスト検定試験センター「技能検定試験 概要」
ネイリスト検定とは?ネイル資格の種類と合格率・試験内容を難易度別に解説!
JNECネイリスト検定3級の合格率
JNECネイリスト検定3級の合格率は、以下のとおりです。
実施日 | 2023年夏期 |
申込者数 | 6,526名 |
受験者数 | 5,918名 |
欠席者数 | 608名 |
合格者数 | 5,450名 |
合格率 | 92.1% |
日本ネイリスト検定試験センターが公開する2023年夏期合格率の最新データを見ると、92.1%と非常に高い結果であることが分かりました。
全体の9割を超える受験者が資格取得していると考えると、決して難しい試験ではないといえます。
正しい学習方法で取り組み、落ち着いて試験本番に臨みましょう。
引用:JNEC公益財団法人 日本ネイリスト検定試験センター「技能検定試験 結果案内」
JNECネイリスト検定3級の試験内容
JNECネイリスト3級試験は、以下の内容で行われます。
事前審査(10分)
テーブルセッティング・消毒管理・モデルの爪またはモデルハンドの状態が評価されます。
実技試験(65分)
※2023年秋期より70分→65分に変更
ネイルケア・カラーリング・ネイルアートなどの施術工程を審査します。
実技審査(30分)
実技試験で施術を行なった仕上がりを審査します。
筆記試験(30分)
択一式問題(マークシート)で試験を行います。
テーブルセッティングや道具の片付け時間などを含むと、トータル3〜3時間半程度かかります。
試験当日に慌てることのないよう、余裕を持った行動を心がけましょう。
JNECネイリスト検定3級の受験資格
JNECネイリスト検定3級は、義務教育修了者であれば誰でも受験可能です。
国籍・性別・年齢制限も設けていないため、ほとんどの方に受験資格があると考えてよいでしょう。
JNECネイリスト検定3級の受験料・開催場所
JNECネイリスト検定3級試験の受験料は6,800円で、全国各地の専門学校またはネイルスクールで開催されます。
2023年秋期の概要では、39都道府県の施設が試験会場として認定されており、検定申込時に希望エリアの選択が可能です。
ただし、定員数を上回った場合は抽選になり、主催者側が指定する会場で試験を受ける場合もあります。
参照:2023年秋期ネイリスト技能検定試験「3級試験会場(申込エリア)一覧」
JNECネイリスト検定3級のタイムスケジュール

ネイリスト検定3級の合格に向け、まずは時間内に納めるよう意識しましょう。
実技・筆記それぞれのタイムスケジュールは以下を参照ください。
実技試験
JNECネイリスト検定3級「実技試験」の制限時間は65分です。
以下のタイムスケジュールを参考に、施術工程と注意点を確認してみましょう。
手指消毒(1分)
エタノールとコットンを使用し、施術者・モデルともに「擦式清拭消毒(さっしきせいふしょうどく)」を行いましょう。
ポリッシュオフ(5分)
リムーバーをたっぷり染み込ませたコットンを使用し、1本1本丁寧に落とします。
キューティクル周りや爪のサイドに残った細かい部分は、コットンスティックでしっかりと拭いましょう。
ファイリング(10分)
ファイリングは、ファイルの持ち方・動かし方・角度に注意して行います。
1ストロークは長く丁寧に、往復がけにならないよう意識することが大切です。
最後にスポンジバッファーを使用し、爪の裏側に「バリ」が残らないよう処理しましょう。
キューティクルクリーン(15分)
キューティクルリムーバーを塗布し、片手ずつお湯に浸します。
フィンガーボールから取り出す際は、ネイルブラシの使用を忘れないように注意しましょう。
キューティクルプッシャー・ネイルニッパーを扱う際は、「正しい角度」「適切な力加減」「指の支え」を意識して作業を行いましょう。
カラーリング(15分)
爪表面の油分除去を行い、ベースコート・カラーポリッシュを塗布します。
スキンダウン・スキンアップを意識し、「はみ出し」「塗り漏れ」がないよう慎重に行いましょう。
ネイルアート(10分)
アクリル絵の具を用いてフラットアートを施します。
アートの配置・大きさ・色使いなど、バランスのよい仕上がりになるよう心がけましょう。
トップコート(4分)
トップコートを塗布する際は、「表面に艶はあるか」「滲みがないか」「はみ出している箇所はないか」などを意識しましょう。
仕上がりチェック(5分)
最後に仕上がりを確認し、必要であれば修正を行います。
見直し時間は必ず確保できるよう、余裕を持ったペース配分を心がけるとよいでしょう。
上記の工程をすべて時間内に完了させ、50点満点中38点の審査基準を満たしていれば合格です。
実技試験に使用するネイル用具を忘れた場合は、失格・減点対象に該当します。
会場での貸し出しは一切行っていないので、忘れ物がないよう十分に注意しましょう。
筆記試験
ネイリスト検定3級「筆記試験」の制限時間は30分間です。
出題形式はマークシート式で、ネイルケア、ネイルアートに関する基本的な知識について問われます。
ネイリスト検定3級・筆記試験出題範囲
- 衛生と消毒
- 爪の構造(皮膚科学)
- 爪の病気とトラブル(爪の生理解剖学)
- ネイルケアの手順 など
出題される内容は、日本ネイリスト技能検定試験「公式問題集」から出題され、100点満点中80点以上で合格です。
繰り返し自主学習に取り組み、検定合格を目指しましょう。
筆記試験は、「鉛筆」または「シャープペンシル(HBまたはB)」「消しゴム」が必須です。
実技試験と同様、用具の貸し出しは一切行っておらず、忘れた場合は失格対象に該当する恐れがあります。十分に注意してください。
参照:JNEC公益財団法人 日本ネイリスト検定試験センター「公式問題集」
JNECネイリスト検定3級|受験時の注意点

JNECネイリスト検定3級を受験する際の注意点について解説します。
失格対象の行動を避ける
ネイリスト検定3級は合格率の高い試験です。しかし、中には「失格対象」の行動により不合格判定になってしまった受験者もいます。
実際に失格対象になった一例は、以下のとおりです。
実際にあった失格対象・不合格の理由:その1「受験態度」
- 遅刻
- 試験管の指示に従わない
- カンニング不正行為
事前審査開始までに受験生・モデルともに着席していない場合は失格対象となり、試験を受験できません。
また、試験中の私語はカンニングとみなされ失格となる場合があります。
受験生・モデル、両者ともに会話は控えるよう心がけましょう。
実際にあった失格対象・不合格の理由:その2「うっかりミス」
- 手指違い
- メタルプッシャー・キューティクルニッパーを10本の爪に使用していない
- トップコートを塗布していない
- ウェットステリライザーを使用していない
思わぬミスが原因により、失格対象となるケースも少なくありません。
「アートを施す指を間違えた」「仕上げのトップコートを塗布し忘れた」といった致命的なミスがないよう、試験本番に向けた模擬練習を繰り返し行いましょう。
実際にあった失格対象・不合格の理由:その3「その他」
- モデルハンドにJNEC認定チップを10本装着していない
- 出血・損傷・著しいダメージを与えた
- 試験終了後の作品に手を加えた
モデルハンドを持参して3級試験を受験する場合は、「JNEC認定チップを10本装着」「ルースキューティクルの貼り付け」が必須です。
試験本番までに、しっかりと事前準備を済ませておきましょう。
ほかにも、失格対象の理由としてよくあるのが「試験中の出血」です。
受験生・モデル双方ともに、損傷・ダメージを負わないよう慎重に施術を行ってください。
また、試験終了後に作品に触れたり手を加えたりした場合も失格対象となります。
終了の合図を確認したら、速やかに作品から手を離しましょう。
減点ポイントを把握する
ネイリスト検定の採点は減点方式です。
些細なミスや不備が重なり、不合格になる可能性も十分に考えられます。
以下の減点ポイントをしっかりと把握し、できる限りマイナスを回避しましょう。
- 受験票・写真貼付・筆記用具・ネイル用具を忘れた場合
- モデルの爪またはJNEC認定モデルハンドの「規定」「注意事項」に対し不適切な場合
- 使用禁止の用具・溶剤をセッティングした場合
- テーブルセッティングに不備があった場合
- 品名ラベルを正しく貼っていない場合
- ウェットステリライザーにニッパーが入っていない場合
- 消毒が正しく行われていなかった場合
- 私語が多い場合
- ゴミを持ち帰らない場合
- 手指へのダメージを与えた場合(受験生・モデルともに)
- 実技試験の内容の通りに施術していない場合
- 手指消毒は受験生自身の手から行う(モデルの手から行った場合は減点)
参照:ネイリスト技能検定試験 試験要項「試験(実技・筆記)における減点対象」
使用禁止アイテムを持参しない
ネイリスト検定3級の使用禁止アイテムは、以下のとおりです。
- ネイルマシーン
- オイル類
- アート用シール
- ドットペン(マーブルツール)
- その他規定外の用具・用材など
上記アイテムをセッティングした場合は失格対象とみなされます。
試験会場に不要なものを持ち込まないよう、十分に注意しましょう。
ネイリスト検定3級に合格したい!おすすめの学習方法は?

ネイリスト検定3級の合格に向けて、おすすめの学習方法を3つ紹介します。
ネイルスクール
ネイルスクールは、正しい知識を効率よく学べる最もおすすめの学習方法です。
とくに「JNA認定校」は優秀なプロネイリストの育成に力を入れており、トップクラスの指導者が授業を担当します。
確かな技術と知識を持ち合わせた講師から直接指導を受けられるため、質のよい学習環境で取り組めるでしょう。
JNA認定校・本部認定校とは?普通のネイルスクールとの違いや選ぶメリットも解説!
失敗しないネイルスクールの選び方!ネイルスクール選びの基準を徹底解説◎
通信・オンライン講座
通信・オンライン講座は、費用を抑えながら自分のペースで学べるメリットが魅力です。
「近隣にネイルスクールがない」「子育てが忙しく、日中は自分の時間が確保できない」などの理由に該当する方であれば、非常におすすめの学習手段だといえます。
ただし、通信・オンライン講座は自由度が高い反面、自己管理が難しい点がデメリットです。
具体的な目標や期日を明確にし、モチベーションを維持する環境作りを整えましょう。
通信でネイル資格取得やサロン開業は可能?失敗しない講座の選び方
独学
書籍・無料動画・SNSに掲載された情報などを活用し、独学で検定合格を目指すのも1つの手段です。
ただし、ネット上で得た内容は「情報元が正確ではない」「情報のアップデートがされていない」といったものもあり、場合によっては遠回りになる可能性も考えられます。
また、「ネイリストとして働きたい」「今後ネイリスト検定1級・2級の資格も取得したい」などの理由がある場合は、独学で勉強を始めても限界があります。
クオリティの高い専門性を求めるのであれば、始めからネイルスクールや通信講座など信頼性のある情報機関を選択しましょう。
ネイリスト資格は独学でも取れる?独学のメリットやデメリット・かかる費用や道具を解説
ネイリスト検定3級の合格率が高い!ネイルスクール3選

ネイルスクールを受講する際は、検定試験合格率の高さに注目しましょう。
ここでは合格率の高いおすすめのネイルスクール3校を紹介します。
アフロートネイルスクール

アフロートネイルスクールは、全国22箇所に校舎を展開するネイルスクールです。
JNECネイリスト検定3級の合格率は98%と高い実績を誇ります。
万が一試験に落ちてしまった場合でも、無料でアドバイスが受けられる「検定合格保証サポート」がついているため安心です。
アートに特化したカリキュラムが充実しているため「絵が苦手」「アートを克服したい」といった方に適した環境でしょう。
ネイルスクールシンシア

ネイルスクールシンシアは、東京都新宿駅より徒歩5分ほどの場所にあるJNA認定のネイルスクールです。
JNECネイリスト検定3級の合格率は98%と非常に高く、さらに就職率は100%の実績を誇ります。
合格まで無料の補修レッスンが受けられるだけじゃなく、就職・開業サポートにも力を入れている点も魅力の1つです。
また、検定試験で必要なハンドモデルの紹介も行っているため、モデル探しに悪戦苦闘することなく安心して試験本番に挑めます。
業界トップレベルの講師陣の的確な指導、寄り添ったサポートを希望する方におすすめのネイルスクールです。
ヒューマンアカデミー

ヒューマンアカデミーは、1985年開校の老舗ネイルスクールです。
修了生実績は累計13万人に達し、業界ナンバーワンの信頼と実績を誇ります。
校舎では、模擬試験が随時開催されているため、検定当日に緊張することなく本番を迎えられるでしょう。
経験豊富な一流講師陣による指導が受けられるだけじゃなく、eラーニング映像の視聴も可能です。
24時間いつでもネイル学習に取り組める点は、受講生にとって大きなメリットといえます。
ネイリスト検定3級に関するよくある質問

ネイリスト検定3級に関するよくある質問に回答していきます。
ネイリスト検定3級受験に必要な道具・持ち物は?
ネイリスト検定3級受験に必要な道具・持ち物は、「受験票」「実技に必要な用具一式」「筆記用具」です。
会場によっては「内履き」が必須となる場合もあるため、受験票に記載された指示に従い事前準備を整えておきましょう。
ネイリスト検定3級の練習時間はどのくらい必要?
ネイリスト検定3級の練習時間は、最短でも3か月程度必要です。
まずは筆記試験に出題される専門用語や爪に関する基礎を学び、理解を深めなくてはなりません。
また、ネイル技術はコツを掴むまである程度の練習期間が必要です。
ネイリスト検定3級は難易度の低い試験といわれていますが、一朝一夕で身につくほど容易ではありません。
きちんと練習期間を設け、真剣に取り組みましょう。
ネイリスト検定3級のアートは初心者でも描けるようになる?
ネイリスト検定3級のアート課題「フラワー」は、初心者でも練習すれば描けるようになります。
アートが上手くなるコツは、同じデザインを繰り返し描き続けることです。
配置のバランスや位置を意識し、タイマーで計測しながら何度も練習を重ねましょう。
ネイリスト検定3級に合格!試験対策はネイルスクールで

この記事では、ネイリスト検定3級について解説しました。
ネイリスト検定3級は合格率が高く、難易度のやさしい資格試験だといえます。
とはいえ、施術手順や道具の扱い方などをしっかりと理解し、繰り返し実技練習を重ねましょう。
誤った知識で試験本番に臨むと「減点対象」「失格対象」となる恐れもあります。
正しく効率的な学習はネイルスクールがおすすめです。
ネイルスクールでは体験学習・資料請求も行っています。気になる校舎を見つけたら、ぜひ一度問い合わせてみましょう。
東京の安いネイルスクール3選!スクール選びに役立つ5つのポイント
社会人からでも働きながらネイリストになれる?ネイルスクールの種類と選ぶポイントを解説