ジュニアネイリスト(jr.ネイリスト)は、プロデビュー前の新人ネイリストです。
ネイルサロンに就職すると、誰もがジュニアネイリストの道を通ります。
本記事では、ジュニアネイリストの実技テストや仕事内容などについて解説します。
プロデビューまでの道のりについても解説するため、ぜひ参考にしてください。
ジュニアネイリスト(jrネイリスト)とは?

ジュニアネイリスト(jrネイリスト)とは、経験が1年未満の新人ネイリスト(研修生)を指します。
ネイルサロンに就職しても、すぐにお客様の施術ができるわけではありません。
まずはサロン研修(アシスタント期間)からのスタートです。
先輩のサポートや雑務をこなしながら、営業終了後や休日に練習してネイリストデビューを目指します。
その後、実技テストに合格するとジュニアネイリストデビューとなります。
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【研修期間はいつまで?】ジュニアネイリストがプロネイリストになるまで

ネイリストがデビューするまでの研修期間を4つのステップにわけて紹介します。
1.アシスタント期間(3か月〜6か月程度)
ネイルサロンに就職すると、まずはサロン研修期間(アシスタント期間)が始まります。
期間は3か月~6か月程度です。
サロンにもよりますが、一般的に入社直後は以下のような雑務を行います。
- 清掃
- 備品管理
- 受付
- 電話対応
- レジ作業
- SNSの更新 など
しばらくするとアシスタントとなり、上記の雑務に加えてネイルに関する業務がプラスされます。
先輩の仕事をサポートしながら、ネイルの技術や接客スキルを学んでいきます。
2.実技テストに合格する
研修期間の終了時に実技テストを実施し、ネイリストとして施術を任せられるかを判断します。
実技テストはワンカラーやフレンチネイルなど、いくつかのテーマに分かれているケースが多いようです。
3.ジュニアネイリストデビュー
実技テストに合格すると、晴れてジュニアネイリストデビューとなります。
これまでは先輩のサポートや雑務がメインでしたが、ジュニアネイリストになると自分メインでお客様にネイルを施すことが可能です。
多くのサロンでは、ジュニアネイリストがお客様からレビューをもらうシステムを採用しています。
お客様からのレビューは、プロネイリストになれるかの判断基準の1つとなります。
4.実技テストに合格してプロネイリストへ成長
ジュニアネイリストとして経験を積んだら、再度実技テストを実施します。
実技テストに合格すると、正式な配属が決定し、晴れてプロネイリストデビューです。
サロンによっても異なりますが、店長の判断やお客様からのレビューが考慮されるケースもあります。
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ジュニアネイリストの実技テストって何するの?

実技テストの内容はサロンによって異なりますが、チャックされるポイントは共通しています。
ジュニアネイリストの実技テストでチェックされるポイントは以下の4つです。
仕上がりのクオリティは問題ないか
1つ目のチェックポイントは、仕上がりのクオリティは問題ないかです。
ネイルサロンはプロとしてお客様からお金をもらっている以上、一定のクオリティを保証する必要があります。
ネイリスト検定やジェルネイル検定などのネイル資格を取得済みの方は、クオリティに関して大きな問題はないでしょう。
ただし、実際のサロワークで実力を発揮できるとは限らないため、アシスタント期間中に先輩の施術をよく見ていきましょう。
施術工程に誤りがないか
2つ目のチェックポイントは、施術工程に誤りがないかです。
どんなに仕上がりのクオリティが高くても、施術工程が誤っていたらプロとして問題があります。
自己流の施術工程になっていないか、こちらも先輩の施術をよく見て学びましょう。
時間内に施術が終わっているか
サロンワークは時間勝負です。
どんなにクオリティが高くても、他のネイリストの何倍もの時間がかかったらお客様は不満を持つでしょう。
ただし、ただ早ければよいというわけではなく、一定のクオリティが求められます。
お客様の対応はスムーズか
サロンワークで欠かせないのがお客様への対応力です。
ネイルサロンにはさまざまなお客様が来店するため、一人ひとりに対してスムーズに対応できるかは重要なポイントとなります。
ジュニアネイリストの仕事内容(研修内容)

「ジュニアネイリストはどのような業務を担当するの」と疑問に感じている方もいるでしょう。
ジュニアネイリストの具体的な仕事内容を6つ紹介します。
施術の準備
ジュニアネイリストは、先輩ネイリストが施術するために必要なネイル用具・用材を準備します。
お客様が来店したらスムーズに施術を開始できるように、メニューに合わせて間違いのないように準備しましょう。
先輩ネイリストのヘルプ
ジュニアネイリストの重要な業務内容の1つに、先輩ネイリストのヘルプがあります。
アシスタント期間とは異なり実際にお客様に施術できるため、最初は緊張する方が多いでしょう。
ただし、メインで施術するのはあくまでも先輩ネイリストです。
ジュニアネイリストはネイルケア、ハンドケア、ジェルオフなどを担当します。
先輩ネイリストの技術やお客様への対応力をすぐ近くで学べるチャンスでもあります。
サンプルチップ作成
ジュニアネイリストは、サンプルチップ作成を任せられることもあります。
サンプルチップとは、お店に飾るデザインサンプルやカラーチャートサンプルです。
お客様はオーダーする際にサンプルチップを参考にすることが多いため、重要な業務内容といえるでしょう。
受付・予約対応
受付・予約対応もジュニアネイリストの重要な業務の1つです。
来店されたお客様の名前を確認し、待合室や施術室へと案内します。
受付担当者はお客様が最初に接するスタッフなので、サロンの印象を左右します。
受付担当者=サロンの顔といっても過言ではありません。
予約対応では、お客様が希望される日程や施術内容などを確認して、ネイリストの空き状況を見ながら調整します。
電話対応
サロンによっては、電話対応を任せられるケースもあります。
サロンにはお客様からの予約はもちろん、施術内容や料金の確認などさまざまな電話がかかってきます。
受付と同様に電話対応もサロンの印象を左右するため、丁寧に対応するようにしましょう。
ネイルサロン内の雑務
ネイルサロンには、上記で紹介しきれなかった雑務が多く存在します。
具体的には店内の清掃、備品管理、ネイル用具の消毒、SNSの更新などです。
いずれもネイルサロンにとって重要な業務なので、責任感を持ってこなしましょう。
ジュニアネイリストを卒業しプロネイリストになる方法

サロンによって異なりますが、入社からプロネイリストになるまでは3か月~1年程度かかります。
「少しでも早くネイルの施術したい」と願う方もいるでしょう。
そこで、ジュニアネイリストを卒業しプロネイリストになるためのポイントを4つ紹介します。
真摯な姿勢で研修に取り組む
1つ目のポイントは、真摯な姿勢で研修に取り組むことです。
先輩ネイリストからの指示を待つのではなく、自ら積極的に動きましょう。
清掃や備品管理などの雑務も、ネイルサロンを経営するうえでの重要な業務です。
真摯な姿勢で業務に取り組む姿は、必ず店長や先輩ネイリストの目に留まり評価につながるでしょう。
先輩ネイリストを観察し良いところを真似する
先輩ネイリストのサポートに入る際は、動きをよく観察して良い所を真似しましょう。
サロンにはさまざまなネイリストが在籍しており、それぞれ性格や得意とする技術は異なります。
クオリティはもちろん、施術スピードやお客様への対応力など参考になる部分はすべて真似してみてください。
勤務時間外も自主的に練習する
技術を効率的に学ぶために、勤務時間外も自主的に練習することをおすすめします。
研修期間中は慣れない仕事に追われて、心身ともに疲れを感じやすいでしょう。
しかし、技術向上のためにはひたすら練習をくり返すしか方法がありません。
昼休みや営業終了後などを利用して、可能な限り自主練習をすると良いでしょう。
ネイルスクールで技術を磨く
少しでも早くジュニアネイリストを卒業したい方は、ネイルスクールで技術を磨くのも1つの手です。
サロン就職前に、ネイルスクールで学んで資格を取得した方は多いのではないでしょうか。
そのような方も再度ネイルスクールに通い、サロンワークに特化した短期コースや単発授業を受けることをおすすめします。
ネイル資格を保有していない方は、ネイルスクールに通って基礎から学び、資格取得を目指しましょう。
プロネイリストの基準は、ネイリスト検定2級以上、ジェルネイル検定中級以上です。
ネイルサロンで働きながら資格取得は可能?未経験・資格なしでアシスタントのバイト求人はある?
プロネイリストを目指す!東京ネイルスクールのおすすめ3選

プロネイリストを目指す方におすすめの東京ネイルスクールを3校紹介します。
失敗しないネイルスクールの選び方!ネイルスクール選びの基準を徹底解説◎
ネイルスクールシンシア

- 一流の講師陣が在籍
- 少人数制&フリータイム制を採用
- 短期間コースも充実
東京新宿のネイルスクールシンシアは、代々木駅から徒歩約1分、新宿駅から徒歩約5分の場所にあるネイルスクールです。
ネイルスクールシンシアには、ネイリストのトップとして活躍する一流の講師陣が在籍しています。
一流の講師陣の技術を間近で見ることで、上達スピードも早くなるでしょう◎
少人数制&フリータイム制を採用していて、社会人でも通いやすい点も魅力です。
総合的なコースはもちろん、技術向上や技術を見直したい方向けに短期間コースも複数用意しています。
ヒューマンアカデミー

- 国内最大級のネイルスクール
- 一流講師が200名以上在籍
- 選べる受講スタイル
ヒューマンアカデミーは、全国に23校舎を展開し、修了生数は業界最多の13万人以上を誇る国内最大級のネイルスクールです。
日本ネイリスト協会 常任本部認定講師・本部認定講師・認定講師が200名以上在籍しており、質の高い授業が保証されています。
フリータイム制とクラス制があり、ライフスタイルに合わせて学べる点も魅力です。
1~1.5か月程度で学べるエアジェル講座やネイルマシン講座もあるため、気になる技術や苦手分野のみを集中して学ぶこともできます。
アフロートネイルスクール

- 全国に22校舎を展開
- 短時間で稼げるネイリストを育成
- サロンワーク即戦力コースあり
アフロートネイルスクールは、全国に22校舎を展開するネイルスクールです。
アフロートネイルスクールでは、短期間で稼げるネイリストを育てることを目標としています。
サロン経営で培ったノウハウをカリキュラム化しているため、サロンワークで必要とされる技術を効率的に習得できます。
例えば「サロンワーク即戦力コース」は、サロンワークで即戦力になる人材を育てるコースです。
基礎学習&検定取得済みの方には、通常144時間のところ90時間で済む短縮コースも用意しています。
ジュニアネイリスト(jrネイリスト)に関するよくある質問

最後に、ジュニアネイリストに関するよくある質問に回答します。
ジュニアネイリストの施術料金は安い?
ジュニアネイリストの施術料金は、正規料金の5~6割に設定されているサロンが多いです。
サロンによってはさらに安く設定されているケースもあります。
ジュニアネイリストの給料はいくら?
サロンによっても異なりますが、ジュニアネイリストの平均月収は手取り額で15~18万円前後です。
なお、正社員ネイリストの平均年収は322.8万円となります。
月収27万円前後、手取り額にすると22万円前後です。
参照:ネイリスト| job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET)
新人ジュニアネイリストは下手?仕上がりが悪い?
ジュニアネイリストは実務経験が1年以内であるため、通常のネイリストと比較すると仕上がりが悪いケースが多いです。
ただし、店舗側が「施術を任せられる」と判断したジュニアネイリストしか出さないため、一定のクオリティは期待できます。
ネイリストの給料は低い?平均年収はいくら?ネイリストの収入と働き方を調査!
ジュニアネイリストからプロに成長するならネイルスクール!
ネイルサロンに就職しても、すぐにお客様の施術を担当できるわけではありません。
プロネイリストとしてデビューするまでに3か月から1年程度かかります。
少しでも早くジュニアネイリスト(jr.ネイリスト)を卒業してプロになりたい方は、ネイルスクールに通うのも1つの手です。
サロンワークや苦手分野のみを学べる短期コースもあるため、ぜひチェックしてみてください◎