ネイルスクールを探していると「JNA認定校」と表記されているスクールを見かけることがあると思います。
本記事では「JNA認定校って他のネイルスクールとどのように違うの?」「通うとどのようなメリットがあるの?」などの疑問にお答えします。
JNA認定校について気になっている方やネイルスクールを検討中の方は、ぜひ最後までご覧ください。
JNA認定校とは

JNAとは、NPO法人日本ネイリスト協会のことです。
この協会は1985年に設立された協会で、日本における健全なネイル産業の発展を目的として活動している団体です。
JNA認定校は、このNPO法人日本ネイリスト協会の認定を受けている学校ということになります。
JNA認定校には、いくつかの条件があります。
- 認定校として申請する際に2年以上の指導実績がある
- カリキュラムがJNAの定めている時間で開講されている
- 指導者のなかにJNA認定講師が必ず在籍していて、適正な人数で指導が行われている
- 照明や教室配置、衛生面などが協会の基準を満たしている
これらをクリアしていなければJNA認定校として認められません。
JNA本部認定校は、さらに高い水準を保った学校にだけ与えられる名称です。
JNA認定校と他のネイルスクールの違い

JNA認定校と認定されていないネイルスクールの違いについて解説します。
JNA認定講師が在籍しているか
1つ目の違いは、JNA認定講師が在籍しているかどうかという点が挙げられます。
認定講師は、ネイル指導者としての高い技術、指導力を持っている人材としてJNAに認められています。
JNA認定校では、認定講師から直接指導を受けることができるので、ネイリストとして質の高い技術を身につけることが可能です。
しかし、JNA認定校ではない場合、JNA認定講師から指導を受けることができません。
カリキュラムの違い
2つ目の違いは、カリキュラムが挙げられます。
JNA認定校の場合は、NPO日本ネイリスト協会が主催している試験に対応するコースが用意されています。
試験に対応しているコースなので、試験対策が整っており安心です。
ネイリストに資格は必要ないといわれていますが、JNAで行われる試験で資格を取得していることは技術の証明です。
そのため、ネイリストになりたい場合は、資格は取得しておいたほうが顧客集客にも役立つでしょう。
施設の充実度
3つ目は、施設の環境です。
ネイルを安全に学べる施設なのか、しっかりチェックされているので、認定校で学ぶことで安心して技術を身につけることができます。
JNA認定校は、NPO法人「ネイリスト協会」が定めた10の施設、設備項目を遵守しています。
- 1床面積20㎡(6坪)以上である
- 授業に使用する「テーブル」「椅子」を完備
- 教室内は「採光」「照明」「換気」が十分に行える構造設備である
- 授業に使用する「黒板」または「ホワイトボード」を設置
- 皮膚に使用する器具の「消毒器」および複数の種類の「消毒剤」を備えている
- 適切に消毒を行い、消毒済みのものを管理する
- 防災設備のため「スプリンクラーの設置」または「消化器を完備」。非常口の避難経路を確保
- トイレに手洗い設備を設ける
- 授業に出席する生徒数に応じた「機器」「用具」「溶剤」を備える
- 「居住」または「サロンスペース」とネイルスクールが区分けされている
このような施設環境は、安全を保つだけでなく受講の満足度・充実度にも繋がるといえるでしょう。
引用:JNA NPO法人日本ネイリスト協会「JNA認定校規定」
JNA認定講師について
JNA認定講師は、毎年行われているJNA認定講師資格試験を受けて合格した者が認定されるものです。
日本ネイリスト協会の講師会のメンバーとして高い志があり、ネイルの普及と発展のために活動していくことを表明できるものだけが認定講師として活動できます。
認定講師になった後に、本部認定講師や常任本部認定講師というように、本部の活動を支える一員として活躍することも可能です。
認定講師になりたい場合は、JNAの認定校を卒業し、ネイリストの資格を取得してから、プロのネイリストとして実務経験を経なければいけません。
JNA認定校のネイルスクールを選ぶメリット

JNA認定校を選ぶべきメリットは多くあります。
- 資格試験が優遇される
- 全日本ネイリスト選手権の出場料が無料(または割引)
- ネイルセミナーの割引
- NPO法人日本ネイリスト協会の入会金が無料
- 将来的にJNA認定講師を目指せる
ここでは、上記の5つに絞って解説します。
JNA認定校のメリット1:資格試験が優遇される
JNA認定校であれば、JNAジェルネイル技能検定試験初級の「実技試験」が免除されます。
通常は「実技」「筆記」いずれの試験も必須項目です。このことから、JNA認定校の生徒は非常に有利な立場であるといえるでしょう。
そのほかにも「ネイルサロン衛生管理士講習会」「JNAフットケア理論検定試験」など、講習や検定試験が自校で実施可能です。
通い慣れた校舎が試験会場であれば、緊張感に襲われることなく「普段の実力を発揮しやすい」といったメリットも期待できます。
JNA認定校のメリット2:全日本ネイリスト選手権の出場料が無料になる
JNA認定校の生徒は、ネイル技術を競うコンペティション「全日本ネイリスト選手権」などの出場料が無料(または割引)になります。
出場料金の相場は15,000〜35,000円と、決して安い金額ではありません。
ほかにも、練習・試験本番に使用する「商材費」も自己負担で準備する必要があります。
できるだけ出費を抑えて参加したいと考えているネイリストにとって、非常に有益なメリットだといえるでしょう。
JNA認定校のメリット3:ネイルセミナーの割引がある
JNA認定校に限り、NPO法人「日本ネイリスト協会」が開催するネイルセミナーの割引が受けられます。
ネイル業界は流行の移り変わりが激しく、次々に新しいデザインが出てきます。
中には、セミナーを受講しないと攻略できないような難解なアートもあるため、費用を支払って自主的に参加するネイリストも少なくないのです。
JNA認定校の生徒であれば、スキルアップと同時にセミナー費用の節約も見込めます。
この点は、意欲的なネイリストにとって非常に大きいメリットだといえるでしょう。
JNA認定校のメリット4:NPO法人日本ネイリスト協会の入会金が無料になる
JNA認定校の生徒は、NPO法人「日本ネイリスト協会」個人正会員の入会金(1万円)が免除されます。
個人正会員になると、最新ネイル情報が掲載された「会報誌」を受け取れます。
ほかにも「ネイルイベントの先行告知」や「イベント招待券が配布される」など複数の特典があるので、興味がある方は入会を検討してみてはいかがでしょうか。
JNA認定校のメリット5:将来的にJNA認定講師を目指せる
認定講師資格試験は「JNA認定校を卒業していること」が必須条件に含まれます。
つまり、JNA認定校を卒業していないと認定講師の受験資格を得られないのです。
ネイル学習を始めた当初は「講師の道」が選択肢になくても、ネイリストを目指す過程で「指導者」としてキャリアアップを目指したくなる日が来るかもしれません。
JNA認定校であれば、将来の選択肢を増やすキッカケにも繋がります。
ネイルスクール選びの際は、この辺りも視野に入れておくとよいでしょう。
JNA認定校のネイルスクールを選ぶデメリット

JNA認定校ネイルスクールはメリットが多くあります。
その一方で、デメリットだと感じる部分もゼロではありません。
以下の2点を例に挙げて解説します。
受講料が高い
JNA認定校ネイルスクールの受講料は、年間で100万円前後かかります。
この金額は決して安い値段ではありません。
受講を検討していたけど、費用の高さを理由に断念せざるを得ない方もいるでしょう。
しかし、この金額設定には理由があります。
なぜなら、JNA認定校はネイリスト協会が定めた施設環境を遵守するため、惜しみない設備投資を行なっているからです。
ほかにも、能力の高い講師を揃えるための人件費も必要です。
受講料だけで判断すると「高いからやめておこう」と敬遠してしまいがちですが、メリットに対する先行投資であると言い換えられるのではないでしょうか。
学校の数が限られる
JNA認定校は全国に展開していますが、地域によっては該当校舎がないケースもあります。
このような場合は、JNA認定校にこだわりすぎず自宅から通いやすい場所を優先した方がよいでしょう。
もしくは、通信制のJNA認定校を検討するのもおすすめです。
JNA本部認定校のネイルスクールとは?

「JNA本部認定校」とは、JNA認定校よりもさらに高い水準を維持した教育施設です。
NPO法人ネイリスト協会が定めた「認証マーク」にも違いがあり、JNA認定校はブルー、JNA本部認定校はゴールドで区別されています。
引用:JNA NPO法人 日本ネイリスト協会「JNA本部認定校」
ネイルスクールの選び方のポイント

ネイルスクールの選ぶ際は、以下のポイントを押さえておくとよいでしょう。
自分の負担が少ないネイルスクールを選ぶ
まず大前提として、予算内で通えるネイルスクールを選ぶことが大切です。
ネイルの学習には、受講料のほか「商材費」も発生します。
ネイル商材は消耗品のため、定期的に買い換えなければなりません。
そのため、予算に余裕を持ったネイルスクールを選ぶ必要があります。
次に考慮すべき点は「通いやすさ」です。
通学制のネイルスクールは、定期的に校舎まで足を運ぶ必要があります。
そのため、「自宅からの通いやすさ」や「最寄駅までの距離」を確認してからスクールを選ぶとよいでしょう。
最後に「スケジュールの組みやすさ」に注目するのも大切です。
ネイルスクールの中には「土日休校」「平日18時で閉校」といったように、スケジュールが組みにくいケースもあります。
思ったように学習が進められないことにより、検定試験の受験日を先送りしなくてはならない可能性も出てきます。
あなたが社会人であれば尚のこと、スケジュール調整のしやすいネイルスクールを選ぶとよいでしょう。
資格取得の実績・合格率が高い
ネイルスクールを選ぶ際は、資格取得の「実績」「合格率」に注目しましょう。
きちんと実績を提示できるネイルスクールは「合格率〇〇%」といったように数値でアピールしています。
その数値は高ければ高いほど、有益な授業を行なっている証ともいえます。
ネイルスクール側としても自信に繋がるので、ここは隠さず提示しておきたい部分ではないでしょうか。
しかし反対に「合格率」の具体的な数値が記載されていない場合は、提示できる実績がないとも捉えられます。
気になるネイルスクールを見つけた際は、公式ホームページをすみずみまでチェックし、実績の有無を確認しておくとよいでしょう。
就職サポートや合格保証が充実
生徒からの評価が高いネイルスクールは、「就職・開業支援」や「合格するまで無料保証」といった手厚いサポートを行なっています。
ネイルスクール選びで迷った際は「就職先の紹介」や「開業支援」をアピールしている場所を選ぶと、失敗が少ないのでおすすめです。
ネイルスクールによってさまざまなサポート内容があるので、ホームページの記載文を確認しておくとよいでしょう。
JNA認定校でおすすめのネイルスクール3選

JNA認定校のおすすめネイルスクールを3校紹介します。
近隣にお住まいの方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
ネイルスクールシンシア

ネイルスクールシンシアは、就職率100%の実績を誇るJNA認定校です。
業界トップレベルの講師陣が直接指導にあたり、検定合格まで無料レッスンが受けられます。
ほかにも、個人サロンの開業サポートに力を入れているため「集客方法」についてのノウハウも学べます。
この点は、ネイルスクールシンシアならではの魅力だといえるでしょう。
JR代々木駅から徒歩1分・新宿駅から4分とアクセス良好で、自宅学習で完結するオンラインコースも対応しています。
都心から離れた場所に住んでいる方は、「ネイルスクールシンシア通信講座」も一度検討してみてはいかがでしょうか。
アフロートネイルスクール

アフロートネイルスクールは全国22校舎で開講しており、そのうち4校が本部認定校、12校が認定校です。
「短期間で稼げるネイリスト」をテーマに、最短2か月で資格取得を目指します。
ネイルアートの授業に特化しているほか、「提案力」「時短スキル」など、実際のサロンワークで役立つ知識を学べます。
「検定合格保証」「就職・開業支援」を実施しているため、サポート内容も充実していて安心です。
tricia(トリシア)

tricia(トリシア)は、JR表参道駅より徒歩1分ほどの場所にあるJNA本部認定校です。
ネイルスクールには珍しく当日予約に対応しているので、「空き時間を利用したい方」や「先の予定が立てにくい方」にとって最適の学習環境だといえます。
また、授業で使う消耗品は貸し出し式なので、重たい荷物を持ち歩くことなく仕事帰りにふらりと立ち寄ることもできるでしょう。
ほかにも就職サポートを率先的に取り入れており、希望すればネイルサロンのアシスタント業務を体験できます。
この点は、ほかのスクールにはない魅力ではないでしょうか。
まとめ
この記事では、JNA認定校と通常のネイルスクールの違いについてお伝えしました。
JNA認定校は設備が充実しており、資格試験が自校で行えるなど複数のメリットがあります。
やや受講料が高いと感じるかもしれませんが、学習環境を重視して考えると妥当な価格であるといえるでしょう。
まずは今回ご紹介した3つのネイルスクールを参考に、資料請求や説明会に参加してみてはいかがでしょうか。