ネイリストの働き方のひとつに、自宅ネイルサロン開業があります。
自宅ネイルサロン開業にあたって「資格なしでも開業できるの?」「どのような手順で開業すればよいの?」などの不安を抱えている方もいるでしょう。
そこで本記事では、
- 自宅ネイルサロンは資格なしでも開業できるのか
- 具体的にどのようなステップで開業するのか
など、気になる点について詳しく解説します!
自宅ネイルサロンは資格なし(無資格)でも「独立・開業」できる?

結論からいうと、ネイリストは資格なしでも独立・開業が可能です。
そもそもネイリストには美容師のような国家資格がないため、資格なしでもネイリストとして働けます。
ネイル資格は複数存在しますが、すべて民間の資格のため働くうえで必須ではありません。
自宅ネイルサロン開業に資格は必須?取得するメリットや無資格デメリットを解説
自宅ネイルサロン|資格なしで「いきなり独立・開業」が難しい理由
資格なしでも自宅ネイルサロンを開業できますが、現実的には難しいといわれてます。
資格なしでは独立・開業が難しい理由を2つ紹介します。
集客が難しい
資格なしで開業・独立すると、集客に苦労する可能性があります。
資格を持っていないということは、ネイルスクールや通信講座などで学んでおらず、さらにサロン勤務経験もない可能性が想定できます。
サロン勤務を経てからの独立・開業であればサロン時代のお客様が来店してくれる可能性がありますが、サロン勤務経験がないとゼロから集客しなくてはいけません。
また、資格を持っていないと自分の知識・技術を保証する手段がないため、さらに集客に苦労する可能性が高いでしょう。
信頼性・信用性が下がる
資格を持っていないと、お客様からの信頼性・信用度が下がる可能性があります。
資格を持っている=ネイリストとして必要な知識・技術を身につけている保証となるため、お客様からの信用を得やすくなります。
反対に、無資格のネイリストはお客様にとって不安要素になるはずです。
また、自宅ネイルサロンを開業すると自分自身がオーナーとなるため、資格を持っていないとサロン内に資格保有者が1人もいないことになります。
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ネイリストが資格なし(無資格)で開業したら違法になる?

無資格のネイリストがネイルサロンを開業したら、違法なのではないか?と思う方もいますが、結論から言うとネイリストは資格なしでも違法にはなりません。
ネイリストには美容師のような国家資格がないため、技術さえ取得していれば資格なしで開業することが可能です。
しかし、上記でも説明したように、いきなり独立してしまうとお客さまの信頼を得られなかったり、集客が難しかったりと、経営が難しく感じることがあるでしょう。
1人でネイルサロンを開業しようと考えているのであれば、ネイル資格を取得して、ある程度の経験を積むことがおすすめです。
自宅ネイルサロン|開業前に資格取得するメリット

資格なしでも自宅ネイルサロンの開業は可能ですが、できる限り開業前の資格取得をおすすめします。
開業前に資格取得するメリットを5つ紹介します。
ネイルサロンの信用を高める
資格を取得しているスタッフが在籍していると、ネイルサロンの信用が高まります。
ネイル資格を取得していることを公表すると、お客様からの信頼を得られやすいでしょう。
技術力の保証
ネイル資格を取得していることは、ネイリストとして必要な技術力を持っている保証となります。
ネイリストのような美容系サービスは、どのくらいの技術力を持っているのかを事前にお客様に示すのが困難です。
ネイリストには国家資格もないため、代わりに「ネイル資格を取得しているか」がお客様の判断基準になるケースもあります。
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知識が身につく
ネイル資格取得に向けて練習を重ねると、自然にネイルに関する知識が身につきます。
ネイル資格で出題される内容はネイリストに必要最低限な知識・技術が多いため、しっかりと身につければ独立・開業後も役立つはずです。
効率化を求められるようになる
ネイル資格を取得すると、施術を効率的に行えるようになります。
ネイル資格の実技試験は、制限時間内に与えられた課題をクリアしなくてはいけません。
普段からタイマーで時間を測りながら練習する必要があるため、効率的に施術ができるようになります。
自宅ネイルサロンを運営するうえで効率化は重要です。
ライバルとの差別化
ネイル資格を取得すると、ライバル店との差別化が可能です。
まずは基本的なネイル資格を取得して土台作りをします。
さらに、難易度が高い資格や他ネイリストの取得率が低い資格を取得すると、「サロンの売り」となり集客につながる可能性があります。
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資格なし自宅ネイルサロン|おすすめ資格

自宅ネイルサロン開業を目指す方に、おすすめの資格を3つ紹介します。
JNECネイリスト技能検定試験
JNECネイリスト技能検定試験(ネイル検定)は、公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)が主催するネイル資格です。
ネイルに関する正しい技術・知識の向上を目的とした検定試験で、ネイル関連資格の中で最も歴史が古い資格としても知られています。
ネイル検定は1級を最高級とし、1級、2級、3級の3段階に分かれます。
プロネイリストに求められる基準は2級以上とされています。
飛び級はできないため、3級から順番に受験していきましょう。
JNAジェル検定
JNAジェル検定(ジェルネイル検定)は、NPO法人日本ネイリスト協会(JNA)が主催するネイル資格です。
健全なジェルネイルの普及を目的に、ジェルネイル検定を実施しています。
ジェルネイル検定は上級を最高級とし、上級、中級、初級の3段階に分かれます。
ネイル検定と同様に飛び級はできません。
プロネイリストに求められる基準は中級以上とされています。
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JNAネイルサロン衛生管理士資格
自宅ネイルサロン開業を目指すなら、JNAネイルサロン衛生管理士資格の取得も検討してみてください。
ネイルサロン衛生管理士資格は、安心・安心なネイルサービスの普及と公衆衛生の向上を目的とした資格です。
講習会を受講して、筆記テストに合格すると資格を取得できます。
自宅ネイルサロンを経営するうえで衛生面の知識は欠かせません。
オーナーがネイルサロン衛生管理士資格を取得しているネイルサロンは、衛生面が保証されているためお客様も安心です。
ネイリスト衛生管理士とは?資格の取り方と独立におすすめの理由
未経験から「自宅ネイルサロン開業」までの5ステップ

経験なしから自宅ネイルサロン開業を目指すことは可能です。
具体的にどのようなステップで自宅ネイルサロンを開業するのか、5つのステップに分けて解説します。
1:ネイルスクールにて基礎を学ぶ
最初のステップとして、ネイルスクールに通ってネイルの基礎を学びます。
ネイルの基礎は独学や通信講座でも学べますが、効率的に学ぶならネイルスクールが断然おすすめです。
ネイルスクールでは直接講師の指導を受けられるため、正しい知識・技術が身につきます。
また、検定対策や開業サポートがある点も魅力です。
短期で安い!東京の人気ネイルスクールおすすめ比較ランキング7選【2024年最新版】
2:ネイル資格取得を目指す
ネイルスクールに通うのと並行して、ネイル資格取得を目指します。
自宅ネイルサロン開業を目指すなら、プロネイリストの基準となる「ネイル検定2級」「ジェルネイル検定中級」を取得しておくと安心です。
いずれも開催時期が決まっており、さらに飛び級はできないため、目標とする級を取得するまでにはある程度時間がかかります。
JNECネイリスト技能検定試験2級やJNAジェルネイル技能検定試験中級以上になると一発合格できない方も多いため、合格するまで無料でサポートしてくれる「検定合格保証」があるネイルスクールを選ぶとよいでしょう。
ネイリスト検定とは?ネイル資格の種類と合格率・試験内容を難易度別に解説!
3:開業準備
ネイルサロン勤務を経て独立・開業する流れが一般的ですが、資格取得後すぐに自宅ネイルサロンを開業することも可能です。
開業準備として、「ネイルサロンを開く場所の準備」や「資金や材料の準備」を行います。
自宅をネイルサロンにする場合、物件探しや賃貸契約は必要ないものの、場合によっては内装リフォームが必要となることがあります。
自宅が賃貸マンションの場合、管理会社や大家さんに開業可能か問い合わせておきましょう。
場所の準備ができたら、テーブルや椅子などの備品、ネイル道具、看板などを準備していきます。
備品やネイル道具に必要な費用目安は30~50万円程度で、内装リフォームが必要な場合は合計数百万円かかる可能性もあります。
どれくらいの資金がかかるかを把握し、早めに準備しておくようにしましょう。
おおまかな準備が完了したら、サンプルチップやカラーチャートの制作を行います。
ネイルサロン開業資金はいくら必要?費用の内訳・節約方法も紹介
4:集客
開業準備ができたら次は集客準備です。
オープン日が確定したら、公式サイトやSNSを解説して集客を始めましょう。
集客サイトやアプリは集客効果が高いため、積極的に登録することをおすすめします。
オンラインのみではなく、チラシのポストインや他店舗へのチラシ設置などを行うとより効果的です。
「開業コース」あり!独立したい人におすすめのネイルスクールランキング5選
5:自宅ネイルサロン開業
いよいよ自宅ネイルサロン開業です。
最初は集客に苦労するかもしれませんが、口コミで次第にお客様が増えていく可能性もあるため、焦らずに一人ひとりのお客様に丁寧に対応しましょう。
公式サイトやSNSでの発信も継続していきます。
また、自宅ネイルサロンのオーナーは「個人事業主」にあたるため、開業から1ヶ月以内に税務署に開業届を提出する必要があります。
自宅ネイルサロンを開業したい人におすすめのネイルスクール

自宅ネイルサロンを開業したい方には、検定対策や開業サポートに力を入れているネイルスクールが向いています。
とくにおすすめのネイルスクールを3校ピックアップしました。
東京都内の人気ネイルスクールおすすめ10選!選び方や目的別のコースを紹介
ネイルスクールシンシア

東京新宿のネイルスクール シンシアは、JR新宿駅から4分、代々木駅から徒歩1分の場所にあるネイルスクールです。
自分のレベルや目的に合わせて豊富なコースから選択でき、初心者から独立・開業を目指せます。
自宅ネイルサロン開業を目指す方向けの短期集中カリキュラム「ホームサロン開業コース」も用意しています。
ネイルスクールシンシアでは少人数制&フリータイム制を採用しているため、仕事や育児で忙しい方にも最適です。
JNA認定校 | ○ |
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土日開講 | あり |
検定合格保証 | あり |
所在地 | 東京都渋谷区代々木1‐57‐2 ドルミ代々木904 |
アクセス | JR代々木駅より徒歩1分、JR新宿駅より徒歩4分 |
黒崎えり子ネイルスクール

黒崎えり子ネイルスクールは、全国に6校舎を展開するネイルスクールです。
ホームネイルサロン開業コースは、目指す顧客単価に合わせて3段階(3,000円、6,000円、10,000円)から選択できます。
例えば「ホームサロン10,000円コース」の場合、顧客単価10,000円をお預かりできる技術を習得できます。
土日、朝、夜間も開校しているため、ライフスタイルにあわせて通いやすい点も魅力です。
JNA認定校 | ○ |
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土日開講 | あり |
検定合格保証 | あり |
所在地 | 新宿校:東京都新宿区歌舞伎町2-46-8 新宿日章ビル8F |
アクセス | 新宿校:JR新宿駅より徒歩4分 |
アフロートネイルスクール

アフロートネイルスクールは、全国に22校舎を展開する巨大ネイルスクールです。
アフロートネイルスクールの母体は集客力のあるAFLOATサロンのため、開業を成功させるノウハウを効率的に学べます。
ホームサロン開業コースは、「ネイルサロン開業スタートコース」「ジェルorスカルプ専門サロン開業コース」「ジェル&スカルプサロン開業コース」の3コースを用意しています。
どのようなサロンを開業したいかによって最適なコースを選択できる点が魅力です。
JNA認定校 | ○ |
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土日開講 | あり |
検定合格保証 | あり |
所在地 | 東京新宿校:東京都新宿区歌舞伎町2-46-3 西武新宿駅前ビル7F |
アクセス | 東京新宿校:JR新宿駅より徒歩4分 |
資格なしでも自宅ネイルサロンの開業可能!ただし難易度が上がる可能性も
資格なしでも自宅ネイルサロン開業は可能です。
ただし、資格保有者がいないネイルサロンはお客様からの信用を得にくく、集客に苦労する可能性があります。
また、資格取得のために学習する過程でネイルの正しい知識・技術が身につきます。
自宅ネイルサロン開業を目指すなら、まずはネイルスクールに通って正しい知識・技術を身につけましょう◎
ネイルスクール通学と並行しながら、ひとまず「ネイル検定2級」「ジェルネイル検定中級」の取得を目指すことをおすすめします。
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