近年、ネイル業界の中心となっているのは「ジェルネイル」です。
ネイリストを目指すなら、ジェルネイルに関する知識・技術は欠かせません。
この記事では、ジェルネイル資格の難易度や勉強法を解説します。
ネイリストを目指している方や趣味でジェルネイルを極めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
ジェルネイルってなに?

ジェルネイルとは、アクリル樹脂を爪に塗布し、専用のライトを照射して固めるネイルです。
ジェルネイルの特徴を以下にまとめました。
- ぷっくりとした立体感とツヤ
- 早く固まる
- マニキュアよりも持ちがよい
- デザインが豊富
ジェルネイルはぷっくりとした立体感とツヤが特徴で、従来のマニキュアよりも長持ちすることから人気を集めています。
LEDライトを使用した場合は20~30秒で硬化するため、マニキュアのように「乾くまで何もできない」という悩みもありません。
ジェルネイル資格は就職に有利!

ジェルネイルに関する資格として、JNAジェルネイル技能検定試験(ジェルネイル検定)があります。
ジェルネイル検定は、NPO法人日本ネイリスト協会(JNA)が主催するジェルネイルに関する資格です。
ネイリストに美容師のような国家資格は存在せず、無資格でも働くことができます。
しかし、実際はネイル関連資格を持っていたほうが就職に有利です。
ジェルネイル検定は初級・中級・上級の3段階に分かれていますが、プロネイリストの基準は中級以上といわれています。
ジェルネイル検定中級を取得するメリットって?難易度と合格率についても紹介
ジェルネイル資格の難易度はどのくらい?

「ジェルネイル検定は誰でも合格できるの?」「何だか難しそう」と不安に思っている方もいるかもしれません。
ジェルネイル検定の合格率や試験概要を見ていきましょう。
ジェルネイル検定の合格率
ジェルネイル検定の合格率は公表されていないものの、おおよそ以下の通りだといわれています。
級 | 合格率 |
---|---|
初級 | 約70% |
中級 | 約60% |
上級 | 約45% |
ジェルネイル検定初級の合格率は約70%と高く、しっかりと準備さえすれば難易度の高い資格ではありません。
ただし、中級は約60%、上級は約45%と難易度は上がっていきます。
ジェルネイル検定の試験概要
ジェルネイル検定各級の試験内容は以下の通りです。
- 初級:ネイルケアの基礎+ジェルネイルを施術するために必要な基礎的知識・技術の修得
- 中級:サロンワークに必要な専門的知識・技術の修得
- 上級:ジェルネイルのスペシャリストとして必要な総合的知識・技術の修得
飛び級はできないため、初級から順番に受験していく必要があります。
ジェルネイル検定は毎年夏季と冬季の2回実施され、試験開催日の約4ヶ月前から申し込みが可能です。
各級の受験料は以下の通りです。
初級 | 中級 | 上級 |
---|---|---|
9,900円(税込) | 13,200円(税込) | 16,500円(税込) |
試験会場は札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡の全国7ヵ所です。
参考:JNAジェルネイル技能検定試験 | NPO法人 日本ネイリスト協会
ジェルネイルの勉強法

「セルフジェルネイルを極めたい」「ネイリスト検定を取得したい」と考えている方は多いのではないでしょうか。
ジェルネイルを学びたい方のために、おすすめの勉強法を5つ紹介します。
参考書で知識をインプットする
ジェルネイルの知識・技術は独学でも取得可能です。
独学でジェルネイルを勉強する場合は、ジェルネイル検定に対応した参考書で知識をインプットしましょう。
独学で勉強するメリットは、自分の好きな時間に学習でき、費用を大幅に抑えられる点です。
動画教材を活用する
参考書のみでは細かい部分が分かりにくいため、動画教材を活用しましょう。
具体的には、市販のDVD教材やYouTubeなどを活用します。
テキストや写真のみでは分かりにくい部分も、動画教材を視聴することである程度カバーできます。
ネイルスクールを受講する
プロネイリストを目指す方は、ネイルスクールに通って勉強することをおすすめします。
ネイルスクールのメリットは、直接講師の指導を受けられる点です。
間近で講師のテクニックを見ることで正しい技術を習得でき、不明点はその場ですぐに質問できます。
試験対策やサポートも充実しているため、資格取得やサロン就職を目標としている方にはメリットが大きいでしょう。
ネイル通信講座を受講する
ネイルスクールに通うのが難しい方は、ネイル通信講座を受講する方法もあります。
ネイル通信講座は自宅で好きな時間に勉強でき、ネイルスクールと比較すると費用もリーズナブルです。
「独学と何が違うの?」と感じるかもしれませんが、多くのネイル通信講座は各資格に対応した内容となっています。
また、講師の添削やアドバイスを受けられるため、自分の間違いや苦手ポイントに気づきやすいでしょう。
試験対策「単発コース」を受講する
ジェルネイルに関する基本的な知識・技術がある方は、ネイルスクールの単発コースを受講するのもおすすめです。
試験対策のみに特化した単発コースは、通常コースと比較すると受講時間が短く、受講費も押さえられます。
ジェルネイル検定上級は難しい?合格率や試験日程・ミスしやすいポイントを解説!
ジェルネイルの勉強におすすめのネイルスクール3選

ジェルネイルの勉強におすすめのネイルスクール3校を紹介します。
ネイルスクールシンシア
ネイルスクールシンシアは、JR代々木駅から徒歩約1分の場所にあるネイルスクールです。
ネイル検定取得に向けたコースを複数用意しており、講師によるサポートや無料模擬試験やで合格へと導きます。
自習室を無料で利用できるため、自宅で思いっきり練習ができない方も安心です。
ネイルスクールシンシアはネイリスト検定やジェルネイル検定において、高い合格率を誇っています。
万が一不合格でも、合格するまで無料の補修レッスンが受けられる「検定合格保証」つきです◎
所在地 | 東京都渋谷区代々木1‐57‐2-904 |
---|---|
アクセス | JR代々木駅徒歩1分、新宿駅徒歩4分 |
営業時間 | 10:00~17:30 |
休校日 | 不定休、年末年始 |
土日開講 | ○ |
JNA認定校 | ○JNA本部認定校 |
検定合格保証 | ○ |
黒崎えり子ネイルスクール
参照元:黒崎えり子ネイルスクール
黒崎えり子ネイルスクールは、全国に6校舎を展開するネイルスクールです。
土日・朝・夜間も開校しているフリータイム制スクールで、ネイル検定対策講座が充実しています。
ジェルネイル検定初級の合格率は驚異の100%です。
認定講師による検定対策を行っており、コースによっては検定合格保証もついてきます。
所在地 | 東京都新宿区歌舞伎町2-46-8 新宿日章ビル8F |
---|---|
アクセス | JR新宿駅徒歩4分、西武新宿線 西武新宿駅徒歩1分 |
営業時間 | 10:30~22:00 |
休校日 | 不定休 |
土日開講 | ○ |
JNA認定校 | ○JNA本部認定校 |
検定合格保証 | ○ |
ヒューマンアカデミーネイルスクール
ヒューマンアカデミーネイルスクールは、北海道から沖縄まで全国各地に校舎を構える国内最大級のネイルスクールです。
月々3,000円(税込)から受講できる検定対策講座を用意しており、検定内容のデモや模擬試験などを行います。
検定対策を完備するコースでは、万が一不合格でも次の検定対策講座を無料で受講できるので安心です。
所在地 | 東京都新宿区新宿3丁目1-13 京王新宿追分ビル8F |
---|---|
アクセス | JR新宿駅徒歩3分 |
営業時間 | 平日:10:00~21:00 土日祝:10:00~19:00 |
休校日 | 不定休 |
土日開講 | ○ |
JNA認定校 | ○JNA本部認定校 |
検定合格保証 | ○ |
東京の安いネイルスクール3選!スクール選びに役立つ5つのポイント
ジェルネイルの勉強におすすめの参考書(本)

ジェルネイルの勉強に参考書を活用する場合は、ジェルネイル検定を主催するNPO法人日本ネイリスト協会(JNA)が発行している参考書が役立ちます。
おすすめの参考書とDVDを3つ紹介します。
JNAテクニカルシステム 〜ジェルネイル〜
「JNAテクニカルシステム 〜ジェルネイル〜」は、プロとしてジェルネイルを施術するために必要とされる知識・技術の修得のためのテキストです。
サイズ、ページ、カラー | B5サイズ、128ページ、オールカラー |
---|---|
定価 | 3,960円(税込) |
内容 | ジェルネイル基礎理論/ネイル基本技術/ジェルイクステンション技術/ジェルオフ技術/ジェルアート技術/ジェルネイル用語集/JNAジェルネイル技能検定試験について/Gel Art Collection |
JNAジェルネイル技能検定試験 初級テクニック講座(DVD)
「JNAジェルネイル技能検定試験 初級テクニック講座」は、ジェルネイル検定初級の実技試験の内容を網羅しているDVD教材です。
定価 | 3,960円(税込) |
---|---|
内容 | 第1課題:ネイルケア 第2課題:ポリッシュカラーリング/ジェルカラーリング/ジェルアート |
JNAテクニカルシステム ベーシック
「JNAテクニカルシステム 〜ジェルネイル〜」は、ネイリストとして必要な基礎理論とネイルケアの技術を学ぶテキストです。
ネイリスト技能検定試験3級・2級にも対応しています。
サイズ、ページ、カラー | B5サイズ、160ページ、オールカラー |
---|---|
定価 | 4,950円(税込) |
内容 | 基礎理論/ネイルケア/リペア&イクステンション/ネイルアート/プロテクニックコレクション/用語辞典 |
参考:JNAオフィシャル教材 | NPO法人 日本ネイリスト協会
効率的にジェルネイルを勉強するには?

いざジェルネイルの勉強を始めても、思うように進まずに悩んでいませんか。
効率的にジェルネイルを勉強するコツを3つ紹介します。
目標を明確にする
1つ目のコツは、ジェルネイルを勉強する目標を明確にすることです。
目標は「○年後までにネイルサロンに就職する」「結婚式までにセルフネイルを極める」など何でも構いません。
はっきりとした目標があったほうが勉強のモチベーションが上がり、挫折しそうになったときも踏み止まれます。
資格の取得スケジュールを組む
資格の取得スケジュールを組みと、試験開催日に向けて効率的に勉強できます。
ジェルネイル検定は毎年夏季と冬期の2回実施されます。
2024年の実施年間スケジュールは以下の通りです。
試験年度 | 試験開催日程 | 試験申込期間 |
---|---|---|
2024年6月(第30回) | 初級:2024年6月上旬 中級・上級:2024年6月上旬 |
2024年2月~3月 |
2024年12月(第31回) | 初級:2024年12月上旬 中級・上級:2024年12月上旬 |
2024年8月~9月 |
参考:JNAジェルネイル技能検定試験 | NPO法人 日本ネイリスト協会
例えば、ジェルネイル検定初級の学習期間の目安は3ヶ月なので、遅くても試験開催日の約3ヶ月前から勉強をスタートするとよいでしょう。
1日の学習時間を決める
独学や通信講座の場合は、1日の学習時間を決めると効率的に勉強できます。
独学や通信講座は自分のペースで勉強できるのが魅力ですが、ついサボってしまったり、逆に根を詰めすぎて体調を崩してしまったりする方もいます。
「1日○時間」と具体的な学習時間を決め、決めた時間分は毎日しっかりと勉強するようにしましょう。
ジェルネイルの勉強で習得すべきスキル

ポイントを押さえれば、ジェルネイルの技術取得はそれほど難しくありません。
ジェルネイルの勉強で取得すべきスキルを3つ紹介します。
ジェルの塗布量
取得すべき1つ目のスキルは、ジェルの塗布量です。
ジェルが多すぎると溜まって仕上がりが悪くなり、逆に少なすぎるとムラになりやすいため注意しましょう。
一度に塗るジェルの量は、ハケの片面のみ、筆先1/3~半分程度が目安です。
ジェルの塗布量は爪の長さや大きさによっても異なるため、その都度調節しましょう。
筆の扱い・動かし方
取得すべき2つ目のスキルは、筆の扱いと動かし方です。
ジェルネイル初心者は筆の跡が残りやすく、仕上がりが汚くなってしまうことがあります。
筆は自爪に対して寝かせるように置き、圧をかけすぎずにゆっくりと動かすのがポイントです。
筆を自爪に対して垂直に置くと、毛先の跡が残りやすく色ムラができてしまうため注意しましょう。
薬品の用途・使い方
取得すべき3つ目の基本スキルは、薬品の用途・使い方のマスターです。
ジェルネイルを施す際は、ジェルやリムーバー、消毒液などさまざまな薬品を用います。
人によってはアレルギーを引き起こす可能性があるため、薬品に関する正しい知識が必要です。
ジェルネイル検定においても薬品の用途や正しい使い方を問われるため、必ずマスターしておきましょう。
ジェルネイルの勉強を挫折しないコツは?

「ジェルネイルの勉強を挫折しそうで心配」という方は、これから紹介する4つのコツを意識してみてください。
相談できる環境に身を置く
1人でジェルネイルの勉強をすると挫折する可能性があるため、誰かに相談できる環境に身を置くことをおすすめします。
ネイル講師に相談できるネイルスクールを選択するのがベストですが、難しい方は相談できる人を探しましょう。
通信講座はメールやLINEなどで講師に相談できるケースが多いため、積極的に相談してみてください。
仲間を作る
同じ目標を持つネイル仲間を作ると、同じ目標を共有できたり、挫折しそうなときに励まし合ったりできます。
ネイル仲間を作るためにはネイルスクールに通うのがベストですが、独学や通信講座で勉強する方はSNSや掲示板でネイル好きの方と交流してみてはいかがでしょう◎
勉強を習慣化する
ネイルスクールに通う場合も独学・通信講座の場合も、ネイルの勉強を習慣化することが重要です。
ブランクがあるとネイルの技術は落ちてしまうため、短時間でもよいので毎日ネイルに触れることが重要です。
とくに独学・通信講座の場合は、1回サボるとそのまま挫折するケースが多いので注意しましょう。
なりたい未来を想像する
なりたい未来を想像することも、ジェルネイルの勉強を継続するコツです。
ジェルネイルの技術を習得したら何をしたいのかを想像しましょう。
「ジェルネイル検定2級に合格して、ネイルサロンで働く」など具体的に想像し、勉強のモチベーションを維持してください。
ジェルネイル資格|独学で臨むメリット・デメリット

「ジェルネイル検定に独学で挑戦したい」と思っている方は多いのではないでしょうか。
ジェルネイル検定に独学で挑むメリット・デメリットをそれぞれ紹介します。
独学のメリット
ジェルネイル検定に独学で挑む主なメリットは以下の通りです。
- 通学の必要がない
- 自分の好きなタイミングで勉強できる
- 費用を押さえられる
独学は通学の必要がなく、自分の好きなタイミングで勉強できるため、仕事や育児などと両立しやすい点がメリットです。
また、ネイルスクールや通信講座と比較すると大幅に費用を押さえられます。
独学のデメリット
ジェルネイル検定に独学で挑む主なデメリットは以下の通りです。
- 直接講師の指導を受けられない
- 細かい部分が分かりにくい
- 検定試験後に客観的な振り返りができない
- サポートがない
独学では直接講師の指導を受けられないため、細かい部分が分かりにくいデメリットがあります。
添削してくれる人もいないため、間違った技術を身につけてしまったり、検定試験後に客観的な振り返りができなかったりするリスクもあります。
ジェルネイルの勉強はネイルスクールがおすすめ
ジェルネイルの勉強は独学や通信講座でもできますが、資格取得を目指す方にはネイルスクールをおすすめします。
ネイルスクールは直接講師からの指導を受けられるため、ジェルネイルに関する正しい知識・技術が身につきます。
合格するまで無料でサポートする「検定合格保証」があるネイルスクールが多いため、安心して検定試験に臨めるでしょう。
本気でジェルネイルを学びたい方は、ネイルスクールへの入学を検討してみてはいかがでしょうか◎
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