ネイルを学んでいる方の中には、JNAジェルネイル技能検定試験 上級の取得を目標としている方もいるでしょう。
JNAジェルネイル技能検定試験 上級に対して、「上級は必要なのか?」「取得しなくてもネイリストになれるのでは」という意見を目にすることがあります。
JNAジェルネイル技能検定試験 上級は、そこまで難易度が高いのでしょうか。
今回は、JNAジェルネイル技能検定試験 上級の合格率や試験日程、ミスしやすいポイントを解説します。
ジェルネイル検定上級とは?

JNAジェルネイル技能検定試験とは、NPO法人日本ネイリスト協会(JNA)が主催する健全なジェルネイルの普及を目的とした検定試験です。
試験内容
JNAジェルネイル技能検定試験上級では、ジェルネイルのスペシャリストとして必要とされる総合的知識と技術を問われます。
JNAジェルネイル技能検定試験上級の試験内容は、以下のとおりです。
事前審査(10分) | テーブルセッティング&、消毒管理、・トレーニングハンドの状態 |
---|---|
実技試験(85分) | 手指消毒から始め、指定された5本の指にイクステンションを施す
【右手】 【左手】 |
実技審査(40分) | 実技試験の審査 |
JNAジェルネイル技能検定試験上級に、筆記試験はありません。
また、新型コロナウイルス感染症対策により、モデル同伴からトレーニングハンドの使用に変更されています。
受験資格
JNAジェルネイル技能検定試験上級の受験資格は、JNAジェルネイル技能検定試験中級に合格していることです。
JNAジェルネイル技能検定試験上級受験時には、JNAジェルネイル技能検定試験中級の合格認定番号が必要となります。
JNAジェルネイル技能検定試験には初級・中級・上級の3段階があり、初級から順番に受けておく必要があります。飛び級はできません。
また、受験可能なのは日本国内に受験票送付先住所がある方に限ります。
受験料
ジェルネイル検定上級の受験料は、16,500円(税込)です。
試験施行中止以外、どのような理由があっても返金は行われないため注意しましょう。
開催場所
JNAジェルネイル技能検定試験の主な開催場所は、札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡の7会場です。
会場は選べず、地区のみ選択できます。
申込状況によっては、希望した地区以外の開催場所へ振替、定員制への変更による抽選となる可能性があるため注意しましょう。
難易度・合格率
JNAジェルネイル技能検定試験上級は、実技試験にて100点満点のうち70点以上の獲得で合格となります。
合格率については公式発表されていませんが、JNAジェルネイル技能検定試験上級の合格率は約45%といわれています。
また、初級の合格率は約70%、中級の合格率は約60%です。
このことから、初級や中級と比較して上級の難易度は高いといえます。
【2024年の日程】ジェルネイル上級の試験開催日はいつ?

JNAジェルネイル技能検定試験上級の試験開催日は以下の通りです。
試験年度 | 試験開催日程 | 試験申込期間 | 試験要項公開日 |
---|---|---|---|
2024年6月(第30回) | 2024年6月2日 | 2024年2月13日~3月31日 | 公開中 |
2024年12月(第31回) | 2024年12月8日 | 2024年8月~9月 | 2024年7月中旬 |
JNAジェルネイル技能検定試験は、年に2回、6月と12月に実施されます。
試験日の4ヶ月ほど前から申し込みがスタートし、申込み期間は1ヶ月半程度です。
参考:JNAジェルネイル技能検定試験 | NPO法人 日本ネイリスト協会
ジェルネイル検定上級を取得するメリット

JNAジェルネイル技能検定試験上級の合格率は約45%と低く、ネイル検定の中では難易度が高い資格といえます。
それでもJNAジェルネイル技能検定試験上級の取得を目指す方が多いのは、多くのメリットがあるからです。
今回は、JNAジェルネイル技能検定試験上級を取得するメリットを3つ紹介します。
給与アップしやすくなる
資格手当を付与しているネイルサロンであれば、給与アップが期待できます。
JNAジェルネイル技能検定試験上級は、ジェルネイル検定の中で最上級です。
他のネイル検定の中でも難易度が高いため、資格手当を給付しているネイルサロンが存在します。
また、JNAジェルネイル技能検定試験上級を取得すると、お客様からの信頼が増して指名回数が増える可能性があります。
ネイルサロンによっては指名料を設けていることがあるため、給与アップが期待できるでしょう。
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店舗責任者・独立開業に役立つ
JNAジェルネイル技能検定試験上級を取得すると、勤務先のネイルサロンで店舗責任者を任せられる可能性があります。
JNAジェルネイル技能検定試験上級を保有していると、経営者からの信頼を得られやすく、昇格の可能性がアップします。
現場経験や人柄ももちろん考慮されますが、JNAジェルネイル技能検定試験上級を取得しておくと有利です◎
店舗責任者としての経験を積めば、将来独立開業する際にも役立ちます。
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プロネイリストとしての証明
JNAジェルネイル技能検定試験上級は、ジェルネイルのスペシャリストに必要とされる知識・技術を問われます。
つまり、JNAジェルネイル技能検定試験上級を保有していることはプロネイリストとしての証明となるのです。
そもそもネイリストには、美容師のような国家資格はありません。
中には無資格で働けるサロンもあります。
プロネイリストに必要な技術の基準は、JNAジェルネイル技能検定試験中級程度といわれています。
JNAジェルネイル技能検定試験中級を取得しておけば、サロンワークで困ることはほぼありません。
JNAジェルネイル技能検定試験上級は、さらに高い技術を持っている証明となります。
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ジェルネイル検定上級は難しい?ミスしやすいポイント

JNAジェルネイル技能検定試験上級の実技試験は、手指消毒からスタートします。
手指消毒以降の出題内容は以下の通りです。
部位 | 出題内容 |
---|---|
右手人差し指・中指 | ジェルクリアスカルプチュア |
右手薬指 | ジェルチップオーバーレイ+デザイン(テーマ:フラワー) |
左手中指 | ジェルチップオーバーレイ |
左手薬指 | ジェルチップオーバーレイ+フレンチルック |
それぞれの詳細とミスしやすいポイントを解説します。
右手人差指・中指
右手人差し指と中指の出題課題は、ジェルクリアスカルプチュアです。
ハイポイントは爪の長さ・形に合わせてスタイリングしましょう。
フォームの事前仕込みはOKですが、フォームを止めるための文具などは使用できません。
右手薬指
右手薬指の出題課題は、ジェルチップオーバーレイとフラワーをテーマとしたデザイン(フラットアート)です。
ハイポイントは爪の長さ・形に合わせてスタイリングし、ジェルアートは筆のみで描きます。
ラメ・ラインストーン・ホログラムは使用できますが、全て埋め込む必要があります。
アートポリッシュ・ラメポリッシュ・ペーパーパレットは使用禁止なので、くれぐれも注意してください。
左手中指
左手中指の出題課題は、ジェルチップオーバーレイです。
チップの色はナチュラルかクリアに限定されています。
ハイポイントは、爪の長さ・形に合わせてスタイリングしましょう。
チップの事前仕込みはOKです。
左手薬指
左手薬指の出題課題は、ジェルチップオーバーレイとフレンチルックです。
ジェルチップオーバーレイを行った後、フレンチカラーリングを施します。
ジェルチップオーバーレイで使用するチップの色は、ナチュラルかクリアに限定されています。こちらもチップの事前仕込みはOKです。
ハイポイントは、爪の長さ・形に合わせてスタイリングします。
フレンチルック使うベースカラーは、指定商品のナチュラルスキンカラーのカラージェルです。
フリーエッジ部分は、指定商品のホワイトのカラージェルを使う必要があります。
パール・メタリック入りのカラージェルは禁止されています。
スマイル部分は筆のみで描くようにしてください。
ジェルネイル検定上級に関するよくある質問

最後に、JNAジェルネイル技能検定試験上級に関するよくある質問に回答していきます。
ジェルチップオーバーレイとは?
チップオーバーレイとは、長さ出しの方法の1つです。
爪の先端にハーフチップを装着して長さを出し、その上からジェルで覆う技術となります。
オーバーレイには、「何かの表面を薄く覆う」という意味があります。
ジェルチップオーバーレイは、自爪とハーフチップの間を埋めて自然に見せるのが難しく、苦手意識を持っている方もいるかもしれません。
JNAジェルネイル技能検定試験上級の出題課題となっているため、くり返し練習をして苦手意識をなくしましょう◎
イクステンションってなに?
イクステンションとは、爪の長さを延長する施術(長さ出し)です。
イクステンションには「延長」という意味があります。
ネイル業界では、「イクステンション=スカルプチュア」として扱われています。
スカルプチュアとは、自爪の上に直接アクリル樹脂やジェルなどを盛って長さを出す技術です。
しかし、イクステンションは広い意味では「爪を延長すること」を指すため、チップオーバーレイやジェルネイルなどもイクステンションに含まれます。
ジェル検定上級におすすめのジェルは?
JNAジェルネイル技能検定試験上級で使用するジェルは、指定商品リストの中から選ぶ必要があります。
また、使用する指定商品は、試験当日に申請しなくてはいけせん。
JNAジェルネイル技能検定試験上級の指定商品は、NPO法人 日本ネイリスト協会の公式サイトから確認できます。
ジェルネイル商材のブランドは、統一することをおすすめしますが、必須条件ではありません。
参照:NPO法人 日本ネイリスト協会 JNAジェルネイル技能検定試験「指定商品」
ジェルネイル検定上級に一発合格するならネイルスクール!
JNAジェルネイル技能検定試験上級の合格率は約45%と低く、JNAジェルネイル技能検定試験初級や中級と比較すると難易度が高めです。
難易度が高いとはいえ、ポイントを押さえてしっかりと練習すれば合格はぐっと近づきます。
模擬試験や検定合格保証制度があるネイルスクールに通って、集中的に学ぶのが理想的です。
最上級のJNAジェルネイル技能検定試験上級を取得すると、プロネイリストとしての証明となります。
JNAジェルネイル技能検定試験上級の一発合格を目指す方は、ネイルスクールの受講がおすすめです。
給与アップや昇格も期待できるため、ぜひ合格を目指してみてはいかがでしょうか◎
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